六本木ヒルズライブラリー
ウクライナのクリスマス/「36歳で僕がイタリアへ料理修行に行った理由」~サラリーマンからシェフ(ワインバーマスター)に...華麗なる転身の理由とは?~
ヨーロッパ旅行研究会 2019年5月の定例会
メンバーズ・コミュニティ
更新日 : 2019年06月13日
(木)
5月定例会は、23名の参加者で開催いたしました。
この旅のそもそものきっかけは、東京でウクライナ大使夫人のラリサさんからウクライナ料理を習っていた縁で、昨年夏に帰任されたウクライナ大使の家庭で「一緒にクリスマスを過ごしましょう!」というお誘いをいただいたことでした。
旅行期間:1月3日~10日(現地滞在6日間)
1.ウクライナってどこ?
●ウクライナのクリスマス
最初はわたくし、戸田の「ウクライナのクリスマス」というテーマで、今年1月初旬のウクライナ旅行の「お帰りレポ」の発表を行いました。
この旅のそもそものきっかけは、東京でウクライナ大使夫人のラリサさんからウクライナ料理を習っていた縁で、昨年夏に帰任されたウクライナ大使の家庭で「一緒にクリスマスを過ごしましょう!」というお誘いをいただいたことでした。
旅行期間:1月3日~10日(現地滞在6日間)
1.ウクライナってどこ?
・キエフからチェルノブイリは北に120キロ
・飛行時間:12時間~14時間。カタール航空往路20時間、復路16時間
2.ウクライナの基本情報
首都:キエフ
人口:4,269万人(キエフは300万人)東京1,375万人
通貨:フリヴニャ(1UAH=4.195JPY)
ドルが強かった。日本円も両替できるところは少ないが、可能。物価は安い
面積:日本の1.6倍。ヨーロッパではロシアについで2番目に大きい
民族構成:8割ウクライナ人。2割弱ロシア人
宗教:ウクライナ正教
1991年ソ連崩壊に伴い独立
3.ウクライナのクリスマスの過ごし方
ウクライナのクリスマスは1月7日。ウクライナではクリスマスにバレエのクルミ割り人形を観に行くのがポピュラーとのことで、オペラ座で鑑賞しました。バックヤードツアーにも参加して、チケット代は確か5千円くらいでした。
ウクライナのクリスマスイブの過ごし方は、一日をかけて12種類の料理を作って食べます。
そして外に出て一番星を見るそうですが、その代わりに線香花火をしてシャンパンで乾杯しました。
そして外に出て一番星を見るそうですが、その代わりに線香花火をしてシャンパンで乾杯しました。
また、12種類の料理のなかにはKutia(クチャ)という伝統的なクリスマス料理があり、夕食のメインディッシュになります。家長が一番最初にKutiaを食べて、順番に回していき、器のなかにコインが入っていて、そのコインを口にした人は、その1年幸せになる!という言い伝えがあります。
民族衣装を着て、家族でお祝いする大切な行事です。
クリスマス当日は、朝食はムリンチというパンケーキ(というよりクレープ)を食べるのが習慣で、中身はカッテージチーズや肉で、スメタナというサワークリームのようなものをかけて食べました。
それから教会のミサに参列するのが一般的なクリスマスの過ごし方とのことです。
私たちは”古い村”(ウクライナの古い伝統的な家の集落)の観光に連れて行ってもらったりしました。気温はマイナス13度と極寒ではありますが、ホットワイン屋さんも多く、少し歩くとホットワインで温まるという、飲んでばかりの毎日でした(笑)
また、ウクライナのお料理ですが、私たちがロシア料理だと思っているもののほとんどがウクライナの料理でした。
◆代表的な食事
・ボルシチ
・キエフ風カツレツ
・毛皮を着たにしん
・サーロ:豚の脂身の塩漬け
・オビルピーハ:ハーブティーにはちみつを入れたもの。
・クワァス:発酵ジュース
・カーチャ(おかゆ)
・ヴァレニキ:餃子みたいなの
滅多に体験できない家庭でのクリスマス体験のご報告でした。
●「36歳で僕がイタリアへ料理修行に行った理由」
~サラリーマンからシェフ(ワインバーマスター)に...華麗なる転身の理由とは?~
今月のゲストの山川征樹さんの発表です。
山川さんは、36歳でコンサルティングファームのサラリーマンを辞めて、ICIF(在ピエモンテ州料理学校)に留学されました。そのきっかけは、もともとサラリーマン時代から料理が好きで、友人宅のホームパーティなどで料理を頼まれて作ることが多かったこと。またコンサルタントの仕事というのは、1つの案件が長期にわたり成果がでるまで時間がかかる。また組織で仕事をしているので、自分の代わりはいると感じるようになり、お客さんとリアルに繋がって、反応がすぐに返ってくる仕事に魅力を感じるようになったことでした。
やはりオンリーワンの仕事がやりがいを感じるとのこと。 ICIFは、ピエモンテ州アスティにある外国人のためのイタリア料理学校で、貴族のお城を改装したところでした。バローロ村とバルバレスコ村の中間に位置していました。またドミトリーでの生活だったとのこと。日本からの留学生は18名ほどで、日本人専用クラスが作られて、言葉はイタリア語ですが、通訳がいました。若い人が多く、山川さんは最年長だったとか。
お店のスペシャリティは、ラビオリやタリオリーニ、バーニャカウダなど。北イタリアでは、オリーブオイルではなくバターが多く使われているとのこと。イタリアのデザートはシンプルですが、チョコレートなどが有名。ベーゼルナッツ、ヌッテラなど。
北イタリアは、スローフード発祥の地。またピエモンテ州アルバは、白トリュフの産地で有名な観光地でした。白トリュフは10月~3月がシーズンで、ベストシーズンは11月~2月とのこと。黒トリュフよりも香りがよく、高額(1g=500円)で、秋にはトリュフ祭りなどもあって、たくさんの観光客がくるところでした。
ピエモンテには四季があるので、1年間の滞在で四季を体験できてよかったとのことでした。
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