六本木ヒルズライブラリー

フィンランドのライフスタイル

ヨーロッパ旅行研究会 2018年12月の定例会

メンバーズ・コミュニティ
更新日 : 2018年12月25日 (火)

●定例会の概要



■日時
2018年12月4日(火)19:30~21:30
■参加者
24名(初参加の方は3名いらっしゃいました)
■内容
ヨーロッパ旅行研究会の12月定例会は、グレートブックスライブラリーに24名の会員が集まって開催されました。フィンランド大使館よりラウラ・コピロウさんをお招きし、日本と異なる気候からくるフィンランドデザインの特長や暮らしぶり、また、近年注目されるサウナの話題などをラウラさんご自身の体験も交えてお話しいただきました。
     

第1部 ラウラさんのご紹介



ラウラさんは、子供のころ「日本への留学って面白いかも。。」とふと思ったそうです。それが日本に来るきっかけになったと言います。

函館白百合高校で短期留学した後、母国へ戻りヘルシンキ大学終了後、北海道大学で修士を取得。その後楽天で働き現在のフィンランド大使館へご勤務することになったとのことでした。

パフェが大好きで、よくカフェ巡りを楽しまれているそうです。

第2部 フィンランドのご紹介


●フィンランドの四季

夏:ベリーを食べ、短い夏の気候を思い切り楽しみます。
秋:紅葉やオーロラが美しい季節です。 実はオーロラは9月が綺麗!オーロラが湖に映る幻想的な光景が見られるそうです。でも 絶対見られる、という保証は無いですが。。
冬:冬は長く、クリスマスが大きな楽しみです。
春:春になると長い冬が終わり皆ホッとするそうです。

フィンランド語の表現で、「心に春を持つ」というのがあるそうですが、それは春になったワクワク感を意味するそうで、「心に春を持つ」から、人々は普段よりも容易に恋に落ちるとか。。。笑

6~8月は陽が沈まない白夜と呼ばれる季節です。
白夜とは反対に極夜という時期もあり、それは一日中ずっと暗く、ろうそくを灯したり サウナなどに入って冬を楽しみます。

●フィンランドの季節とライフスタイル
フィンランドの国民にとって長い冬をどう楽しむか?は大きな課題です。
ラウラさん曰く、フィンランドの夏は日本人が桜を愛でるのに似ていて、はかないイメージがあるそうです。
そんなはかない夏の思い出を冬にも思い出せるように、とマリメッコのデザインでは楽しい花柄や植物のモチーフが多くされているそうです。

●芸術は日常
フィンランド式DIY は日常的!リノベも自分でコツコツと!が基本で、サマーコテージも自分で建てる、というケースが多いそうです。
街中でも芸術的なデザインに出会えることが多く、スーパーマーケット、電車、図書館や学校などの公共施設、電力発電所や電信柱でさえも有名な建築家やデザイナーの手によって作られています。

●好きなものは長く使う!
フィンランド人は何かを間に合わせで簡単に購入することは少なく、本当に愛せるものを少しずつ買ってそれを長く大事に使うそうです。これは日本の「断捨離」とは正反対の考え方ですね。

これにはフィンランドの教育が背景にあるかもしれません。
フィンランドでは「自分は何が好きか?」を知り、それを他者に論理的に語れるようになるよう教育されるそうです。
なので自分が納得のいった物や事を選択して生きていく力が備わるというのが大きな特徴と言えます。

●GIFT
ちょっとした手土産をやりとりするのが盛んでガラス器、 コーヒー、 ワインなどが典型的な贈り物だそうです。
手作りの物や、その場で食べなければならないものはNGです!
「今食べないといけないかしら??」といったようにホストに余計な心配をかけてしまうからだそうです。

●サウナ SAUNA
「サウナ」は日本語の中で使われる外来語で唯一のフィンランド語かもしれません。
基本的に、サウナにはルールはなく、ただリラックスする場です。
時計もテレビも無く、「OO分入っていよう」とか、水風呂に入る、といった決まりごとはありません。
フィンランドでは全ての家にサウナが設置されていて老若男女、妊婦さんも普通に入るそうです。

サウナは自分が居たい時間だけ居て、自分がリラックスするためだけのものです。

でも、面白いことにサウナは接待にも使われることがあるそうです!
日本でも「裸の付き合い」なんてのがありますが、一緒に汗をかいてリラックスすると良いアイディが生まれたり、関係性が良くなったりする効果もあるようです。

そういった理由から、フィンランドの企業には「接待用」の素敵なサウナも建設されているそう!

●フィンランドと日本
来年はフィンランドと日本の国交樹立100周年です。
色々なイベントがあるので、ご興味があればぜひ参加してください!

3/16には、飯能にあるメッツァヴィレッジにムーミンのテーマパークがオープンします。
そこには、イッタラ、アラビア、ロイヤルコペンハーゲン、ウエッジウッドの親会社が運営するカフェがオープンするそうですので、ご興味のある方はぜひ行ってみてください。


それでは、最後にフィンランド語で「KIITOSS, MOIMOI!」(=ありがとう。バイバイ!)」