六本木ヒルズライブラリー

トランスサイエンス・シリーズ
トランスサイエンスとは何か~ポスト3.11の科学コミュニケーション

【ゲストスピーカー】原塑(東北大学大学院文学研究科・准教授)
【ファシリテーター】田中幹人(早稲田大学政治経済学術院ジャーナリズムコース 准教授)
【協力】一般社団法人学術コミュニケーション支援機構

ライブラリーイベント

【ライブラリーメンバー対象】 ※申込みはマイページからとなります。
※六本木ライブラリーイベントは、六本木/アークヒルズ/平河町ライブラリーのメンバー限定のイベントです。ご同伴の方は参加できませんのでご注意ください。

日時

2013年07月22日 (月)  19:30~21:00
終了しています

内容

【概要】
東日本大震災、特に福島第一原子力発電所事故は、科学技術のあり方や、私たちの科学技術との関わり方に深い反省を促すものだと受けとめられています。さまざまなことが反省の材料としてあげられていますが、その中には科学コミュニケーションも含まれます。例えば、従来の科学コミュニケーションでは、科学の楽しさや面白さを伝えることばかりが重視されていて、科学技術のリスクが扱われることがあまりなかったのが問題だとしばしば言われました。その反省に基づき主張されるのが、ポスト3.11の日本社会では、専門家と非専門家が双方向のコミュニケーションを行うことで、科学技術がどのようなリスクをもつのかを明らかにし、それを専門家と非専門家が共有していかなければならないということです。このような文脈で決まって引き合いに出されるのが、ワインバーグが提唱した「トランスサイエンス」という考え方です。では、トランスサイエンスとは、一体何なのでしょうか。トランスサイエンスという概念をざっと解説した後で、ポスト3.11の科学コミュニケーションが直面する問題について議論します。

【ポイント】
・本イベントでは、最初にファシリテーター・ゲストによる話題提供(30分)の後、全体での議論の時間(60分)を設けています
・講演会ではなく、気軽に語り合うサイエンスカフェ形式のイベントです


プロフィール

【原塑氏】
東北大学大学院文学研究科 准教授。1993年東京大学教養学部教養学科卒業、2006年、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツよりDr. Phil. を取得。東京大学大学院総合文化研究科、玉川大学脳科学グローバルCOEプログラムで、脳神経倫理学研究、脳科学リテラシー教育研究に従事した後、2009年から現職。専門は科学哲学、心の哲学、科学技術倫理学。


【田中 幹人氏】
早稲田大学政治経済学術院ジャーナリズムコース 准教授。
1997年国際基督教大学 教養学部理学科 卒業、東京大学大学院 総合文化研究科広域科学専攻 生命環境科学系 修了、学術博士。国立精神・神経センターを経て、2005年より早稲田大学科学技術ジャーナリスト養成プログラムに着任。専門は科学技術ジャーナリズム研究。一般社団法人サイエンス・メディア・センターのリサーチ・マネージャーも勤める。