六本木ヒルズライブラリー

ライブラリアンの書評    2015年7月

毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?

自分自身を見つめなおし、これからを生きていくために

『2枚目の名刺 未来を変える働き方』
 米倉誠一郎【著】

今現在のあなたの生業/職業、本書で言うところの「1枚目の名刺」とは、なんですか? そしてそれはあなたにとってどのようなものですか?

ワークスタイルの多様化が進み、この先も今の職業のまま生きていくとは限らない現代、ひとつの職業だけではなく「2枚目の名刺」を持っていることは、また別の武器・新たな可能性を手にしていることになります。

よし、では2枚目の名刺を持とう! と、まずはその前に、本書の説く「別の肩書き」について考えてみること。それは翻って、今現在の職業を見つめ直すことに繋がり、自分が本当にやりたいことを問う機会にもなるでしょう。

—今の職業って、自分にとってどのようなもの?
—自分が本当にやりたいこととはなんだろう?

今の自分自身をあらゆる角度から見つめなおす、それも無遠慮に、容赦なく。その良い機会。浮かび上がってくるあなたは「志」を持ち、生き生きとこの先に向かっているでしょうか。

「2枚目の名刺を持つという可能性を通して、改めて自分を知る」。

2枚目の名刺には、新たな挑戦が伴います。しかしそこに志が伴えば大丈夫。米倉先生は大きな元気でもって、おおいに背中を押してくれるでしょう。

「働くこと」の軸を作る3冊

ここ数年の「働くこと」について書かれた本の中で、特に目を通しておくべき3冊。「働くこと」自体を問いなおし、自身の軸となる姿勢や価値観を手にするべく、もし!まだ読んでいないのであれば、ぜひ一読を。


『ワーク・シフト』
2013年のビジネス書大賞受賞本。働き方の未来図を描いた本書も、発刊から3年が過ぎ、
描かれた世界観も現実を帯びてきています。
改めて読むには丁度良い時間が経過したのではないでしょうか。


『僕は君たちに武器を配りたい』
本書をきっかけに「武器」というワードをよく目にするようになりました。
著者の鼓舞を一身に、邁進する志を確かにできる読書です。


『未来の働き方を考えよう』
著者が提示する働き方の未来像を知っているか知らないかで、今後の生き方に大きな違いが出てしまうように思えます。ただ大切なのは、様々な未来像がある中で、何を選択するかという「自身の決断」、そして「踏み出す勇気」です。

(ライブラリアン:結縄 久俊)


2枚目の名刺 未来を変える働き方

米倉誠一郎
講談社

ワーク・シフト—孤独と貧困から自由になる働き方の未来図“2025”

グラットン,リンダ【著】,池村千秋【訳】
プレジデント社

僕は君たちに武器を配りたい

瀧本哲史
講談社

未来の働き方を考えよう

ちきりん
文藝春秋