六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2022年11月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

みんなが手話で話した島死は存在しない』など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。 




米国東海岸の高級リゾート地、マーサズ・ヴィンヤード。
のどかでありながら、大統領や大富豪、アーティスト達が夏を過ごすことで有名なこの島では、聴覚に障がいがある人が誰なのか、あまり認識されていなかった時代があったという。

なぜなら、島中の人々が手話を使っていたから。
障がいに気づきにくかったのだ—。

「障がい者」という枠組みが、人々のマインドや習慣によって生まれていることが、よく実感できるオーラルヒストリー。

優しい気持ちになってきます。


宇宙や物理についての本を読んでいると、個人の意識と世の中が一つになっているような、不思議な感覚を得ることがあります。

まさに、「世界は、あなたであり、あなたは、世界である。」

その感覚を個人的な経験や科学と宗教の両面から「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」という仮説によって説明していこうとする、『死は存在しない —最先端量子科学が示す新たな仮説』。

対して、徹底的に数学を利用することによって、宇宙の姿を解明していくのは、『宇宙を解くパズル —「真理」は直観に反している』。
これは米ハーバード大学の一年生向け理論物理学の教科書とか。

正反対のアプローチのようですが、2冊を併せて読むことで、もう一方の理解も進む、という組み合わせです。

ただどちらも難解なので、「まあそうかもしれないな」という程度の理解しか私にはできませんでした。
が、そうやって自分の限界を知り、それを楽しむことも読書の喜びの一つかも、と感じました。
 
(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



みんなが手話で話した島

ノーラ・エレン・グロース
早川書房

死は存在しない

田坂広志
光文社

宇宙を解くパズル

カムラン・バッファ
講談社

ふしぎな中国

近藤大介
講談社

オシント新時代

毎日新聞取材班
毎日新聞出版

ドーパミン中毒

アンナ・レンブケ
新潮社

ジョン・デューイ

上野正道
岩波書店

世界インフレの謎

渡辺努
講談社

そのとき、日本は何人養える?

篠原信
家の光協会

周恩来 十九歳の東京日記

矢吹晋、鈴木博
デコ

セリエA発アウシュヴィッツ行き

マッテオ・マラーニ
光文社

分子をはかる

藤井敏博
文藝春秋