六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2021年11月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』増田ユリヤ(著)、『「社会主義化」するアメリカ』瀬能繁(著)など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。




2021年のノーベル物理学賞を受賞した、米プリンストン大学の真鍋淑郎氏は、「日本に戻りたくない理由の一つは、周囲に同調して生きる能力がないからです」と冗談交じりに発言し、話題になりました。

その話が思い起こされる、『世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ』。
周囲にまどわされず、国を越えて独自の研究を続けた女性科学者の努力が新型コロナに対するmRNAワクチンの開発に繋がりました。

これは研究に限らないことですが、世の中、何が将来必要になるのは誰にもわからない。だから、多様性を持つことが社会の存続の鍵となるのだ、と痛感します。


コロナ禍であっても、マスクやワクチンの義務化等は個人の自由を侵すものだと、徹底的に反対する人も珍しくない米国。
そのように個の権利を重要視し、欧州と異なり、社会民主主義政党が政権を担ったことのない米国で、若い人たちの「社会主義化」が進んでいます。
 
この「社会主義化」が意味するものも多様ですが、かなりの数の若者が、それ以前の世代からは急進的とみなされるほど、社会主義的な考え方に魅力を感じているようです。それはなぜ?
 
圧倒的な格差、会話もままならない程の社会の分断、急進派のヒーローの登場とは、少し先の日本の姿かもしれません。

 

(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ

増田ユリヤ
ポプラ社

「社会主義化」するアメリカ

瀬能繁
日本経済新聞出版社

アリ・スミス
新潮社

金融庁戦記

大鹿靖明
講談社

ネイビーシールズ

ウィリアム・H.マクレイヴン
早川書房

世界は「関係」でできている

カルロ・ロヴェッリ
NHK出版

ミレニアル・スタートアップ

裙本理人
BOW&PARTNERS

法医学者の使命「人の死を生かす」ために

吉田謙一
岩波書店

世界「失敗」製品図鑑

荒木博行
日経BP

刑務所の精神科医

野村俊明
みすず書房

中国史とつなげて学ぶ日本全史

岡本隆司
東洋経済新報社

推しエコノミー

中山淳雄
日経BP