六本木ヒルズライブラリー
今読むべき新刊書籍12冊 -2019年3月-
「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
新着本からお薦め書籍をご紹介します。
"日本の医療・介護費の約3分の1は、人口の1割しかいない後期高齢者に使われている"。
日本が超高齢化社会だと知ってはいても、100項目にわたって、事実を見やすいグラフ等のチャートで可視化されると、衝撃は大きくなります。
「ぎりぎりになるまで考えないようにしよう」と、見て見ぬふりをしていた老後の問題。このように突き付けられることによって、自分自身で未来をポジティブにデザインできるという本書。
目の前で起きていることに捉われてしまうからこそ、全体像を俯瞰して客観視できることは、私たちの強味になるでしょう。
"僕が金持ちになったのは、僕が優秀だからというのが一番の理由ではない。フェイスブック創業者、マーク・ザッカーバーグと友達だったから" という著者。
実際はとても優秀な人なのですが、謙虚さを持つ彼は、自分の個人的な状況と、この数十年の米国の変化を照らし合わせ、富が少数の人に集中していくシステムを変えたいと、『1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法』を提案します。
論旨の展開方法も興味深く、分断される世界を何とかしたいという思いが伝わってきます。
DESIGN MY 100 YEARS : 100のチャートで見る人生100年時代、「幸せな老後」を自分でデザインするためのデータブック
大石佳能子ディスカヴァ−・トゥエンティワン
1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法—実現可能な保証所得が社会を変える
クリス・ヒューズ : 櫻井祐子プレジデント社
1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法
山口揚平プレジデント社
アントフィナンシャル : 1匹のアリがつくる新金融エコシステム
廉薇 : 辺慧みすず書房
その問題、数理モデルが解決します—社会を解き明かす数理モデル入門
浜田宏ベレ出版
なぜ日本の会社は生産性が低いのか?
熊野英生文藝春秋
留守の家から犬が降ってきた—心の病にかかった動物たちが教えてくれたこと
ローレル・ブライトマン:飯嶋貴子青土社
両利きの経営
チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タッシュマン東洋経済新報社
なぜ人と人は支え合うのか—「障害」から考える
渡辺一史筑摩書房
「それいくら儲かるの?」外資系投資銀行で最初に教わる万能スキル エクセルで学ぶビジネス・シュミレーション- 1万人以上のビジネスエリートがこっそり学んだ人気講座
熊野整ダイヤモンド社
UCLA医学部教授が教える科学的に証明された究極の「なし遂げる力」
ショーン・ヤング:児島修東洋経済新報社
ハーブ中華・発酵中華・スパイス中華—中国少数民族料理
小山内耕也:中村秀行:水岡孝和柴田書店
注目の記事
-
09月24日 (火) 更新
本から「いま」が見えてくる新刊10選 ~2024年9月~
毎日出版されるたくさんの本を眺めていると、世の中の”いま”が見えてくる。新刊書籍の中から、今知っておきたいテーマを扱った10冊の本を紹介しま....
-
09月24日 (火) 更新
aiaiのなんか気になる社会のこと
「aiaiのなんか気になる社会のこと」は、「社会課題」よりもっと手前の「ちょっと気になる社会のこと」に目を向けながら、一市民としての視点や選....
-
09月24日 (火) 更新
多様な個性が育むナラティブパワー<イベントレポート>
⼦どもの「話す⼒」の育成に⼒を入れる⽵内明日⾹さんと、「『まちぐるみ』の子育て」を目指す松本理寿輝さんをお招きし、多様な個性とナラティブパワ....
現在募集中のイベント
-
開催日 : 10月29日 (火) 19:00~20:30
アウトライング思考(異端のアプローチ)と新しい科学
世界を見通すためには「型破り」な発想と思考が求められています。本イベントでは、1980年代初頭からカウンターカルチャーやアンダーグラウンド文....