六本木ヒルズライブラリー
今読むべき新刊書籍12冊 -2019年7月-
「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
新着本からお薦め書籍をご紹介します。
顔面をえぐり取られ、顔から血を噴き出して死んでいる象の写真を見た覚えはないでしょうか。数年前に、顔から牙を抜かれた無残な象、「サタオ」のショッキングな写真が世界を駆け巡りました。
密猟者が象牙にするための牙を目当てに、象を殺しているのです。それも信じられない程、残虐な方法で。大規模に。
その事実に衝撃を受けた日本人記者が描き出すのは、さらなる衝撃の数々。
まさかそんなことが…と言葉を失ってしまうような事実が、次々とさらけ出されていきます。
テンポよく読み進めてしまうので、これがフィクションではないことを忘れてしまいそうなくらいです。
貧困の克服に新しい視点をもたらすのは、クリステンセン。
『イノベーションのジレンマ』から20年を経て、「持続可能な経済成長をもたらすのは何か」という観点から市場を創造することの必要性を説いています。
違法コピーに悩まされていた以前の音楽業界。ところがコピーをするよりも、音楽サブスクリプションにお金を払う方が簡単だと消費者が気付いたところから、一気に問題は解決しました。
「こういうことにならお金を払ってもいい」と思える商品やサービスを作りだす。
そんな手法が、貧困国にはこびる汚職や賄賂を断ち切るきっかけになるというクリステンセン。
本書で紹介される豊富な事例には、うなづけるものが多くあります。
牙
三浦英之小学館
繁栄のパラドクス
クレイトン・M.クリステンセン : 依田光江ハーパーコリンズ・ジャパン
僕が夫に出会うまで
七崎良輔文藝春秋
時間術大全 - 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」
ジェイク・ナップ : ジョン・ゼラツキーダイヤモンド社
暴走するネット広告
NHK取材班NHK出版
測りすぎ
ジェリー・Z.ミュラー : 松本裕みすず書房
「%」が分からない大学生
芳沢光雄光文社
「いいね!」戦争
P・W・シンガー : エマーソン・T・ブルッキングNHK出版
大量廃棄社会
仲村和代 : 藤田さつき光文社
Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
クリスティーン・ポラス : 夏目大東洋経済新報社
江藤淳は甦える
平山周吉新潮社
CIMARRON
シャルル・フレジェ : 神奈川夏子青幻舎インターナショナル
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