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「本気で志を形にしたい人へ」米倉誠一郎×髙島郁夫

日本元気塾 第3期開講プレ対談 第1弾

日本元気塾
更新日 : 2012年02月10日 (金)

第4章 生きたケーススタディをつくる

米倉誠一郎氏(左)髙島郁夫氏(右)

米倉誠一郎: 元気塾で僕がうれしいのは、塾生が学んだことを行動に移していることです。例えば雪国まいたけ佐竹君の「グラミン・ユキグニマイタケ」。バングラデシュで緑豆栽培の会社を始めましたが、雇用は委託先などすべて合わせて1,000人くらいの規模になるようです。それからグッドウェーブプロモーションの鈴木君は被災地への「日帰りボランティアツアー」を毎週のようにやっていました。藤巻塾小倉君は商店街活性化イベント「モノマチ」を実現しました。ほかにもコペルニクに塾生が開発したアプリ「Myコペルニク生活」が採用されたり、塾生の有志が集まって「子どものためのジャズコンサート」を開いたり。

髙島郁夫: ビデオを撮っていた藤巻塾の2期生に宇都宮君(宇都宮秀男/ナチュラル・パラドックス)っていたじゃないですか。今、彼にビデオをつくってもらっています。もちろんちゃんと業務として、お金を払ってですよ。来年(2012年)Francfrancが20周年なので、社員向けのものをつくりたくて。

米倉誠一郎: それいい! 彼、ぴったりじゃないですか。卒塾式のときのプレゼン・ビデオは本当によかったな。こういうふうに実績が出てきているから、これからもどんどん自分から行動を起こす人が出てきてほしいですね。

それからもう1つ、塾生にはプロボノも期待したい。デザインでもコンサルでもホームページ作成でも何でもいい。自分の仕事のスキルを社会のために使うというのは大事なことだと思います。日本はもう財政破綻しているようなものだから、政府に「やってくれ」と頼んでもお金がないんです。「公園が汚ない」って自治体に電話したら清掃の人をよこしてくれますが、そこには我々の税金が使われるわけです。だから公園が汚いと思ったら、電話しないで自分で掃除する。そうして身の回りの問題を自分の職能や特技で解決していけば、税負担は増えないわけです。しかも世の中、よくなる。日本元気塾の塾生にはそういうこともぜひやってほしい。

3期では、よりアクションに結びつくようにしたいと思っています。3期にかける意気込み、髙島さんはどうですか?

髙島郁夫: ケーススタディをちゃんとつくりたいです。真剣に起業を考えていたり、事業を興したばかりの人間が「今こんなことで悩んでいます」「こうしたら、こうなったんです」ということを、みんなで共に勉強しながらよくしていきたいと思います。

米倉誠一郎: 生きたケーススタディですね。髙島さんと僕はある意味同じで、もう考える塾ではなく「行動する塾」ですね。だから、そういう人たちに来てほしい。

髙島郁夫: そうです、本当に。

米倉誠一郎: ぜひ「人生は1回しかないんだ」「我こそは」と思って来てほしい。年を取ってから「若いうちにやっておけばよかった」と思っても、逆立ちしたって若返れないんだから。少しでも「何かやってみようかな」と思う人はトライすべき。やらなかったら後悔すらできないからね。

しかも、髙島さん、藤巻さん、奥山さん、そして米倉誠一郎(笑)。こんなすごいメンバーと一緒に考える機会なんて、そうはないんだから。

髙島郁夫: 自分が出資したくなるぐらいのものをつくりたいですね。こっちも本気でやるんだから「本気で起業を考えている人、もしくは実際に起業している人」に来てほしい。

米倉誠一郎: 米倉塾は、サラリーマンでもOK。ただし、プロが欲しい。「ずっとコンサルやってきて、一流極めています」とか「会計のプロです」とか。ただし、そこから視野を広げて「自分のコアを違うところに生かしてみたい」という人。視野を広げたら、持てるスキルが起業に結びつくかもしれない、プロボノにいくかもしれない、あるいは開発援助にいくかもしれない。「塾に入ったら何か勉強できるかな、何かしてもらえるかな」という人は要らない。

髙島郁夫: それは言えてますね。

米倉誠一郎: こんなに厳しいことを言っちゃうと、草食系男子は「ああ、俺には関係ないんだ」って来なくなっちゃうかな? 肉食系女子は放っておいてもガンガン来てくれるから大丈夫だとは思うけど(笑)。

髙島郁夫: アカデミーヒルズさんの採算が合うか、わかりませんね(笑)。

米倉誠一郎: でもね、たとえ少人数になったとしても、本当に起業したい、あるいは起業している人間とか、自分のコアを生かしたいと思っている人間が、火花を散らすように共に学んで行動したら、すごくおもしろくなると思う。

髙島郁夫: あとは、会社をつぶしたことのある人間とかね(笑)。

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