ヒストリー

アーク都市塾教育宣言

真理は生涯にわたり追究されるものであり、学習は一生におよんで継続される人生の活動である。しかるに、現在の教育体制は人生の極めて初期に集中した努力を要請する一方、それ以後においては適切な機会を提供しえないでいる。
さらに、社会が物財の生産に重点のあった工業社会から知識の創造に価値のおかれる情報社会に移行した現在において、これまでの受動的な教育から、能動的な学習へ、また、画一的な情報の伝達から独創的な情報の創造へと発想の転換がこの分野でなされなければならない。アーク都市塾は、これらの社会の要請を背景とし、平成の新時代を開拓する意欲をもつ人材に独自の機会を提供すべく、現代の都市を象徴する空間アークヒルズに設立されたものである。
ここでの学習と交流を基盤に幾多の人材が輩出し、世界の未来の発展に寄与されることを期待するものである。

アーク都市塾創始者

森 泰吉郎


ヒストリー

アカデミーヒルズの歴史は1988年の「アーク都市塾」開講のときまで遡ります。森ビルが最初に取り組んだ文化事業は教育でした。 森ビルは、1986年に民間による日本初の大規模再開発事業として注目を集めた「アークヒルズ」を開業し、そこに社会人向け教育施設を置いたのです。

自社で展開する文化事業を教育施設とした背景には、森ビルの当時の社長である森泰吉郎が大学教員をしていたことと関連があります。 大学卒業後の学びの場があまり無かった当時、アーク都市塾は社会人を対象とした半年間の夜学コースを、アーク森ビルの地下4階で展開しました。都市計画、ファッション、ニューメディア、テクノロジー等のコースを立ち上げました。

1996年には、「アカデミーヒルズ」という名称に変更し、場所もアーク森ビル36Fに移転して新しいインターネットやビジネス・経営といった新コースを立ち上げ、都市塾を拡大させました。

「経済活動を支えるだけでなく、文化的な魅力や豊かな環境を備えた都市をつくるにはどうしたらいいのだろうか」という模索から挑戦したアークヒルズはオフィス、住宅、音楽ホール、ホテル、レストラン、店舗、会員制クラブ、社会人教育などを組み合わせた超高層のコンパクトシティであり、経済活動と文化活動の両立を目指したものです。一流の音楽ホールや教育&交流施設があることによって、働く場だけの街とは違った人々がここに集まるようになり、街に潤いや活力、魅力をもたらしました。
アークヒルズでの模索が、六本木ヒルズの「文化都心」というコンセプトに発展しました。2003年の六本木ヒルズ開業に伴い、アカデミーヒルズは場所を六本木ヒルズ森タワー49階に移転し、スクール機能に加えて新たに会員制ライブラリーとカンファレンス施設をオープンしました。
2007年3月にアーク都市塾(通算39 期)は終了。2006年から2018年まで開講した、ビジネスパーソンが自分が学びたいときに学びたいものをセレクトして最新情報とスキルを習得するRoppongi BIZでは、企業研修とは異なり、多くの社会人が自分の意思で個人として参加くださいました。
2009年5月から2018年12月まで、日本を元気にするという志のもと、各分野の一線で活躍するプロフェッショナルな講師により塾形式による「日本元気塾(通算6期)」を開講しました。
2010年から2019年まで、六本木ヒルズでグローバル人材を育成することを目指して、メインファシリテーターの石倉洋子氏とグローバルに活躍するゲストによる「石倉洋子のグローバル・ゼミ(通算9期)」を開講しました。
2011年より開催する「六本木アートカレッジ」では、「自分にとっての『アート』とは何か?」を感じ考え、パーソナルな時代に必要な、自分の軸・基準を育み、自分なりのライフスタイルを確立することを目的としています。

会員制ライブラリーは、2010年7月~2016年12月まで平河町森タワー2階に「平河町ライブラリー」を、2010年7月~2023年6月までアーク森ビル37階に「アークヒルズライブラリー」を展開し、メンバーによるサークルやシェアラウンジ、メンバー限定のトークイベントが多数開催されました。
現在、六本木ヒルズライブラリーは、人や本から新たな情報に出会い、交流し、つながることによって、新たな価値が創造される場として、7時から24時まで開館。多様なインプットとアウトプットを増やし、学びや刺激を得るプログラムを定期的に開催しています。

カンファレンス施設「六本木アカデミーヒルズ」は、500名を収容できるタワーホールを中心に10会場を擁し、国際的なシンポジウムから企業ミーティングまで幅広くご利用いただいています。


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