石井裕(いしい・ひろし)
MITメディアラボ副所長、TTTコンソシーム・コディレクター、タンジブル・メディア・グループ・ディレクター、Jerome B. Wiesner Professor of Media Arts and Sciences
プロフィール
人、デジタル情報、および物理環境をシームレスにつなぐヒューマン・インタラクションを長年にわたって研究。
MITメディアラボでは、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)の新しいビジョン−Tangible Bits−を追求するために、Tangible Media Groupを設立。デジタル情報に物理的な形を与えることで、抽象的なピクセルの配列から構成されるグラフィカル・ユーザ.インタフェース (GUI) を、実体感のある直接操作・感知可能なタンジブル・ユーザ・インタフェース (TUI) に変えるべく、研究を続けている。
Tangible Bitsの研究は、HCI の分野にとどまらず、インダストリアル・デザイン、建築・環境デザイン、都市設計、メディア・アートにも大きな影響を与えつつある。その業績に対し、MITから2001年にテニュア(終身在職権)を授与され、2006年には、ACM SIGCHI より CHI Academy を受賞。2007年4月から、MITメディアラボ副所長。
MITでの活動以前には、1988年から1994年まで、NTTヒューマン・インターフェイス研究所で、 遠隔コラボレーション支援の研究グループを率い、TeamWorkStationおよびClearBoardを開発。93年〜94年にはカナダ、トロント大学の客員助教授に就任。
HCI(Human-Computer Interaction)、CSCW(Computer Supported Cooperative Work)、インダストリアル・デザイン、メディア・アートの研究分野で広く知られ、ACM CHI、CSCW、UIST、SIGGRAPH、Multimedia、Interact、ECSCW など数多くの国際会議、及び IDSA, ICSID, AIGA, Ars Electronica Center, NTT InterCommunication Center (ICC), Centre Pompidou, Victoria and Albert Museum, Venice Biennale, Art Futura, 熊本市現代美術館などで、発表展示を行ってきた。
1978年北海道大学工学部電子工学科を卒業、80年には同大学院情報工学専攻修士課程を終了し、92年に博士号を取得。
関連講座
2013年07月
理念駆動:タンジブル・ビッツからラディカル・アトムズへ
Vision-Driven: From Tangible Bits Towards Radical Atoms
講座開催日:2013年07月08日 (月)
石井 裕(MITメディアラボ副所長)
林 千晶(㈱ロフトワーク代表取締役/MITメディアラボ所長補佐)
MITメディアラボとアカデミーヒルズがコラボレーションしてお届けする"CREATIVE TALK" シリーズ第3回は、副所長の石井氏にお越しいただきます。メディア・アート、インタラクション・デザイン、そしてサイエンス・コミュニティーにおいて、石井氏らが発表してきた多様なプロジェクト例を紹介しながら、「タンジブル・ビッツ」から「ラディカル・アトムズ」へと至るビジョン駆動研究の発展の軌跡を描写します。
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