森美術館「小谷元彦展:幽体の知覚」関連パブリックプログラム トーク・セッション「日本、彫刻の可能性」

日時

内容

《ファントム・リム》1997年
148 x 111 cm (各)
Cプリント、アクリルフレーム(5点組)
所蔵:高橋コレクション
Courtesy: YAMAMOTO GENDAI, Tokyo

《森の象の窯の死》1989年
木、アクリル
230×560×62cm
彫刻とは、常に物質性や量感と強く結びつくメディアですが、小谷はこの性質に抗うかのように、非物質的なテーマを扱います。髪の毛でできたドレス、拘束具を付けた剥製の動物、やせ衰えた武者の騎馬像、激しい滝の映像など、謎めいた小谷の作品の数々は、痛みや不安などの人間の感覚や感情を呼び起こす装置としてはたらきます。
小谷にとって彫刻とは、目には見えない感覚や未知なる存在、すなわち「ファントム」(幽体)を視覚化することにほかなりません。本展では、小谷の作品の本質に迫るべく、10年以上にわたる彼の初期作品から最新作を一堂に集め、彫刻表現の新たな魅力と可能性に迫ります。
「小谷元彦展:幽体の知覚」関連プログラムとして開催するトーク・セッション「日本、彫刻の可能性」では、チェーンソーを使用して木材を彫りこむ作品など、斬新な手法と表現によって彫刻の新境地を開いた彫刻家・戸谷成雄を対談相手に迎えます。1970年代より彫刻という表現の有効性や可能性を探り続けながら彫刻にこだわり制作活動をつづけてきた戸谷成雄と、彫刻というメディアに対して独自の批評的な視点を持ち活動を展開する小谷元彦、彫刻の未来を冷静にみつめる2人が「彫刻とは何か」、「彫刻の可能性とは何か」、彫刻のこれまでとこれからについて語り合います。
※日英・手話同時通訳付
講座趣旨
※森美術館とは

展覧会会期中は休館日がなく、また22時まで開館(火曜日を除く)しているほか、同じチケットで展望台 東京シティビューにも入館できます。
※MAMCメンバーとは
MAMC(マムシー)メンバーとは、森美術館(Mori Art Museum)と、現代(Contemporary)美術を、よりお楽しみいただくためのメンバーシップ。展覧会の無料入館や、メンバーイベントへのご案内など、特典を多数ご用意しています。
MAMCメンバーの詳細は、森美術館ウェブサイトをご覧ください。
募集要項
日時 |
2010年12月05日
(日)
14:00~16:00 |
---|---|
受講料 |
1,000円 ※一般の方、学生の方のみ受付します。 |
定員 | 150名 |
注意事項 |
複数名で一緒にご参加いただく場合にも、一括でお申込を頂くことはできません。お一人様ずつウェブ上のお申込みフォームよりご登録いただくことにより、お席を確保させて頂いております。 |
主催 |
|
会場 |
アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) ※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。 |
お支払い方法
一般の方のお支払い方法はクレジットカードによるお支払いのみです。
※いかなる理由においても、お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)
森美術館展覧会情報

小谷元彦(1972年-)は、彫刻、写真、ビデオなどさまざまなメディアを用いて斬新な作品を精力的に発表し、国内外で高い評価を受けてきました。恐怖、痛み、不安などの感覚を制作の源泉とし、抽象的な身体感覚や精神状態を彫刻的に具体化する手法は見る者に挑発的に迫ってきます。本展では、小谷の初期の作品や新作を含む作品を一堂に集め、具象と抽象、伝統と革新、肉体と精神の境界を探る美術表現の魅力と可能性に迫ります。

チェコ共和国出身のカテジナ・シェダー(1977年-)は、生活の中の小さな問題点や当たり前だと思われていることに着目してゲームを提案し、自分の家族や小さな村の人々に実行してもらうプロジェクトを行い、これらのユニークなプロジェクトをインスタレーションやドローイング、ビデオなどさまざまなメディアを使って発表しています。本展は、欧米で近年急速に注目を集める彼女の作品を日本初公開する個展となります。
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