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活動レポート
英語公用語化をメルカリのケースで考える
~今期のハイライト、ゲスト唐澤さん登場!~
活動レポートグローバル政治・経済・国際キャリア・人
更新日 : 2019年07月17日
(水)
Session 2:ダイバーシティとインクルージョンの現場から
講師:石倉 洋子(一橋大学名誉教授)
ゲスト:唐澤 俊輔(㈱メルカリ 執行役員VP of People & Culture)
文/小林 麻実 写真/アカデミーヒルズ
開催日:2019年6月29日(土)
Global Agenda Seminar (グローバル・ゼミ/GAS)2019 Session 2では、メルカリにおいて人・カルチャーを最大化する組織にするために昨年誕生したPeople & Culture グループを率いる、唐澤さんをゲストにお迎えしました。グローバル企業を目指す上で、英語公用語化は必要か?という問いから議論がスタートしました。

メルカリといえばその急成長ぶりとともに、米国事業の進展や、2018年10月新卒入社社員の9割が外国籍である等、多様性を推進する姿勢にも大きな関心が集まっています。事前にGAS受講生に出された課題は、「もしあなたがメルカリのCEOだとしたら、社内の公用語を英語にしますか?」というものでした。
さて、何と答えましょうか・・?
受講生はレポートを提出した後、ゼミ当日は即席のグループを作り、ディスカッションを通じて個人としてではなくチームとしての意見をまとめていきます。
—英語化することの良い点と悪い点は何か。どんな職種の人にも必要 ? そもそも「公用語」とは何 ? 競合との比較から考えられることは何か・・・。
どのチームも直ぐに本質的な議論に入っていけたのは、やはり日頃からビジネスと言葉の問題について考えることの多い皆さんだからでしょうか。

石倉教授は参加者の経験を引き出しながら、グローバル企業の成功例とビジネスモデルの関係を指摘し、メルカリでは何が行われているのか、という唐澤氏のプレゼンテーションに繋げます。唐澤氏のお話は非常に興味深く、まさにグローバル企業としてのミッション・バリューが、企業内のあらゆる場面に生かされていることを感じるものでした。
「メルカリはまだ設立して6年の若い企業で、このまま急拡大が続けば、今のやり方は難しくなるかもしれない。しかし、多様性の重要性は変わらない」という唐澤氏のコメントが、とても腑に落ちるような事例を多くご説明頂きました。
その後、石倉教授とともに唐澤氏にも、ゼミ終了後の懇親会にご参加頂きました。梅雨を吹き飛ばすような熱い議論は懇親会でも続いていきました。次回のGASはほぼ1か月後、7月27日(土)に開催されます。
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