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「もし世界中の誰にでもメッセージを届けられるとしたら、あなたは誰に何を伝えますか?」
石倉洋子のグローバル・ゼミ(GAS)2016 第4回セッション開催!

活動レポートグローバル文化政治・経済・国際
更新日 : 2016年10月14日 (金)

Session4: 視点を変えるⅡ 提案力トレーニング
講師:石倉 洋子(一橋大学名誉教授)
文:小林麻実 写真:アカデミーヒルズ
開催日:2016年10月10日



4回目を迎えた2016年度のGlobal Agenda Seminar (グローバル・ゼミ/GAS)集中講座。
今回の事前課題は「世界中の誰かに送る、1分間のビデオメッセージ」でした。誰にどんなメッセージを伝えてもよいのですが、誰に言っているのか?という対象や、メッセージがクリアに表現できているかという点が問われます。

参加者から提出されたビデオを見ると、その対象やメッセージは本当に様々でした。たとえば、政府に対して地球温暖化についてアクションを求めるものや、ビヨンセに対して自分の指針になってくれた感謝を述べるもの。キャンプの魅力に気づいていない人に向けて、キャンプってこんなにメリットがあるんですよと教えてくれるものもあれば、人生で困難な時を迎えた人に対して生き方をアドバイスするものもありました。



「この課題では、”誰に何を言うか?”ということを考えるのに時間を使ってはダメです。そんなことより、ビデオというメディアの長所をうまく使いながら、自分の言いたいことがどうすればはっきりと表現できるか、を考えて下さい。」と言う石倉洋子・一橋大学名誉教授。

確かに、ここまで様々なメッセージを見ると、メッセージ自体は何でもいいのだと実感できました。

「”求められている正解は何か”と考えるのではなく、”どうすれば今、自分が思っていることをきちんと表現できるか”を考えた方がよいのですね。」という参加者の声がありましたが、そんな感じです。

参加者の多くは、これまでビデオメッセージを作成したことがないそうなのですが、とてもそれが信じられないほど、完成度の高いビデオ作品ばかりでした。



その後はテーマを変えて、グループで日米の次期首相/大統領は誰がいいかについて議論。
「グループでのディスカッションは、全員の前で発言するよりも、ずっと気軽に話すことができる。」と好評のようでした。

ここでも石倉教授は「単に二者のどちらが優れているかを主張するのではなく、”この国は~という方向に向かおうとしているのだからXXという資質を持つ人がふさわしい”等、話の流れ、フレームワークを自分で決めていくこと」といったアドバイスを多くされていました。

いよいよ次回は最終回のセッションを迎えます。

石倉教授のブログにもゼミの様子が書かれていますので、ぜひご覧ください。