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活動レポート
VISIONARY INSTITUTE「ヴァンダナ・シヴァ博士、ハンス・ルドルフ・ヘレン博士からのメッセージ」
- 2014年12/12セミナー受講者からの質問に寄せて-
更新日 : 2015年04月08日
(水)
2010年から継続して開催されているVISIONARY INSTITUTEセミナーシリーズ。2014年の締めくくりとして、12月12日にインドからヴァンダナ・シヴァ博士、スイスからハンス・ルドルフ・ヘレン博士をお招きして、「持続可能な開発のためのグローバルアクション」についてお話しいただきました。当日は多数の参加者からの熱心な質問がアンケートに寄せられ終了後に、シヴァ博士・ヘレン博士に丁寧にお答えいただきました。よりよい未来創造のためのグローバルアクション。その参照点をご紹介致します。
※本セミナーは、NPO法人秀明インターナショナル、NPO法人秀明自然農法ネットワーク、一般社団法人三世代生活文化研究所、のご協力のもと開催されました。
※本セミナーは、NPO法人秀明インターナショナル、NPO法人秀明自然農法ネットワーク、一般社団法人三世代生活文化研究所、のご協力のもと開催されました。
Q1. 自然農法、有機農法をアジア、ヨーロッパ、アフリカ各所で広げるためにはどのような行いや考えがありますか?
■ハンス・フドルフ・ヘレン博士
プッシュプル方式は、アグロエコロジー(生態系に配慮した農業)の実施において、一つの良い例ではないでしょうか。この方式は、土壌の栄養という観点と、また害虫および雑草の観点からも、ある種の自家採種システムであると言えます。これは複合的なシステムで、トウモロコシの根本をマメ科の植物で覆い、背の高い多年草を植え、そこには蜂や蝶も寄ってきて、実際に、より高い栄養が作られます。これらで使用するマメ科の雑草・植物は、アフリカで自生または栽培されているもので、アフリカの人々に多く食されています。またこのシステムでは家畜の飼料も供給します。野草はそこら中に生えていて、害虫を引き寄せる性質を持ち、刈り取った被覆植物・雑草は、豚、山羊および羊などの家畜に与えられます。これはアフリカの例ですが、十分な調査研究によりアジアやヨーロッパでも可能になると思います。
※詳しくはホームページをご覧ください。
■ヴァンダナ・シヴァ博士
※ナブダーニャ財団のホームページをご覧ください。
プッシュプル方式は、アグロエコロジー(生態系に配慮した農業)の実施において、一つの良い例ではないでしょうか。この方式は、土壌の栄養という観点と、また害虫および雑草の観点からも、ある種の自家採種システムであると言えます。これは複合的なシステムで、トウモロコシの根本をマメ科の植物で覆い、背の高い多年草を植え、そこには蜂や蝶も寄ってきて、実際に、より高い栄養が作られます。これらで使用するマメ科の雑草・植物は、アフリカで自生または栽培されているもので、アフリカの人々に多く食されています。またこのシステムでは家畜の飼料も供給します。野草はそこら中に生えていて、害虫を引き寄せる性質を持ち、刈り取った被覆植物・雑草は、豚、山羊および羊などの家畜に与えられます。これはアフリカの例ですが、十分な調査研究によりアジアやヨーロッパでも可能になると思います。
※詳しくはホームページをご覧ください。
■ヴァンダナ・シヴァ博士
※ナブダーニャ財団のホームページをご覧ください。
Q2. エコロジカルな生き方を支えるうえで、テクノロジーがなせる役割は?
Q3. これからの農業や社会を変えるための教育、ビジョンをお聞かせください。
■ヴァンダナ・シヴァ博士
環境にやさしい農業の3本柱があります。まず1つ目は、自分の種子を持ち、気候変動に応じて種子を進化させ、味や品質を適応させること。
2つ目は、自然や環境に調和した生産です。これは自然の法則と性質を生かし、栄養サイクルの法則、多様性の法則に沿って農業を行うことです。
そして3つ目は、公正に産業問題を解決するシステムです。私はこれを回帰の法則(元の位置または状態に戻る法則)と呼んでいます。つまり土への 回帰の法則、あなた方に作物を提供する農民への回帰の法則です。
※詳しくはホームページをご覧ください。
■ハンス・ルドルフ・レン博士
※ヴァンダナ・シバ博士、ハンス・ルドルフ・ヘレン博士の講演録(12/12~14来日講演総括対話録)をご参照ください。
※ハンス・ルドルフ・ヘレン博士の講演録
※ヴァンダナ・シヴァ博士の講演録
環境にやさしい農業の3本柱があります。まず1つ目は、自分の種子を持ち、気候変動に応じて種子を進化させ、味や品質を適応させること。
2つ目は、自然や環境に調和した生産です。これは自然の法則と性質を生かし、栄養サイクルの法則、多様性の法則に沿って農業を行うことです。
そして3つ目は、公正に産業問題を解決するシステムです。私はこれを回帰の法則(元の位置または状態に戻る法則)と呼んでいます。つまり土への 回帰の法則、あなた方に作物を提供する農民への回帰の法則です。
※詳しくはホームページをご覧ください。
■ハンス・ルドルフ・レン博士
※ヴァンダナ・シバ博士、ハンス・ルドルフ・ヘレン博士の講演録(12/12~14来日講演総括対話録)をご参照ください。
※ハンス・ルドルフ・ヘレン博士の講演録
※ヴァンダナ・シヴァ博士の講演録
Q4. 世界で起こっている現状を変えて行くために、何を実行しないといけないか?
■ハンス・ルドルフ・ヘレン博士
私たちが忘れてはならない点は、農村中心の社会から、都市社会に移行した 現在の生産と消費のシステムを見直す必要があります。このシステムという視点で、食の問題に本気で取り組まなければ、解決を見出すことはできないでしょう。
農業生産者が消費者と直接触れ合う場所、つまりファーマーズマーケットなどを増やす必要があります。農業生産者や農業組合が、スーパーと同じように、日常的に市場にアクセスできる態勢を整えることが求めら れます。そして、持続可能な農業を広める重要性を考えるだけでは決して解決できない、仕組みの面で問題があります。食の全体的な仕組みについて考える必要があるのです。この仕組みについて考えるところから、消費者と生産者の両方にとって役立つ新たな解決策を見出し、うまく循環させていくことができるはずです。
私が提案したいのは、消費者である家庭の夫と妻の両方が、普段の食事の支度を習慣にすることで、家族全員が料理に興味を持つようにすることです。車でファーストフード店に立ち寄り、簡単に食事を済ませるような利便性や経済面を重視した生活により、私たちは数多くの大切なものを失ってきたと感じます。食事は文化です。本来の食文化を取り戻す一つの方法は、農業生産者と手を組む消費者グループを、さらに作ることであると思います。消費者が経済的なリスクを負い、または、農業者とリスクを分担する、地域支援型農業(CSA)を皆さんご存じだと思います。消費者が決められた金額を支払う代わりに、農産物を受け取る契約を結びます。豊作ならば、たくさん受け取ることができますが、凶作の時は少ししか受け取れません。消費者が 生産過程のリスクを分担し、消費と生産のシステムを担うのです。
私たちが忘れてはならない点は、農村中心の社会から、都市社会に移行した 現在の生産と消費のシステムを見直す必要があります。このシステムという視点で、食の問題に本気で取り組まなければ、解決を見出すことはできないでしょう。
農業生産者が消費者と直接触れ合う場所、つまりファーマーズマーケットなどを増やす必要があります。農業生産者や農業組合が、スーパーと同じように、日常的に市場にアクセスできる態勢を整えることが求めら れます。そして、持続可能な農業を広める重要性を考えるだけでは決して解決できない、仕組みの面で問題があります。食の全体的な仕組みについて考える必要があるのです。この仕組みについて考えるところから、消費者と生産者の両方にとって役立つ新たな解決策を見出し、うまく循環させていくことができるはずです。
私が提案したいのは、消費者である家庭の夫と妻の両方が、普段の食事の支度を習慣にすることで、家族全員が料理に興味を持つようにすることです。車でファーストフード店に立ち寄り、簡単に食事を済ませるような利便性や経済面を重視した生活により、私たちは数多くの大切なものを失ってきたと感じます。食事は文化です。本来の食文化を取り戻す一つの方法は、農業生産者と手を組む消費者グループを、さらに作ることであると思います。消費者が経済的なリスクを負い、または、農業者とリスクを分担する、地域支援型農業(CSA)を皆さんご存じだと思います。消費者が決められた金額を支払う代わりに、農産物を受け取る契約を結びます。豊作ならば、たくさん受け取ることができますが、凶作の時は少ししか受け取れません。消費者が 生産過程のリスクを分担し、消費と生産のシステムを担うのです。
Q5. 様々な農法がありますが、どのような農法がベストですか?
また、ヘレン博士への質問として、UNEPのグリーンエコロ ジーレポートにあるグリーンな栽培はどのような農法でどの作物の収穫を想定しているのか?
Q6. ヘレン博士のプレゼンテーション資料は頂けますか?
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