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活動レポート
日本を海外に向けてより良く効果的にPRする方法とは?
プレゼンテーションの第一人者によるプレゼンをライブで Global Agenda Seminar 2014 第5回目セッション
更新日 : 2014年11月26日
(水)
Session 5:How can we help Japan tell its story better?
ゲスト:Garr Reynolds(関西外国語大学教授)
講師・ファシリテーター:石倉 洋子(一橋大学名誉教授)
文/小林 麻実 写真/スクール事務局

セッションを進行する石倉氏

レイノルズ氏によるプレゼンテーション
文字がぎっしりと詰め込まれたPowerPointのスライド。複雑で味気ないグラフを見せられ、メリハリのないプレゼンターの言葉を聞いているうちに、つい居眠りを誘われてしまう・・ということが珍しくなかったこれまでのプレゼンテーション。それを世界で一変させたのは、ガー・レイノルズ・関西外国語大学教授です。
世界各国で大ベストセラーとなった『プレゼンテーションzen』シリーズの著者であり、英オクスフォード大学等の教育機関から、アップル、グーグル、ゴールドマン・サックス等のグローバル企業のエグゼクティブにまでセミナーを行ってきたレイノルズ氏は、世界中のリーダー達のプレゼンテーションに大きな影響を与えてきました。
私もそのひとりですよ、とおっしゃるのは、グローバル・ゼミナールのファシリテーター、石倉洋子・一橋大学名誉教授。
「私自身のプレゼンも、『プレゼンテーションzen』によってすっかり変わりました。スライドに文章をできるだけ使わないようにしていますし、ヴィジュアルを多く用いて、聞き手の想像力を高めるように心がけています。」と、第5回目のグローバル・ゼミナールを始められます。
それに応えるようにレイノルズ氏も、「石倉氏の今年のTEDxTokyoのプレゼンテーションは素晴らしかった! あの時はすっかり会場全体が魅せられていましたよ。私の次の著作に掲載させて頂きたいと考えているくらいなんです。—まだ、ご許可は頂いていませんけれど。」と、ユーモアを交えながら講義をスタートされました。
圧倒されるような大画面のヴィジュアルとともに、レイノルズ氏の生い立ちなどの個人的なストーリーを含め、なぜこのようにシンプルで力強いプレゼンメソッドが生まれたのか、なぜそれが必要なのかを、わかりやすい英語で話されていきます。
「人の心を動かし、行動を変えるものとして、古くから映画がある。しかしもしスクリーンいっぱいに文章が書かれていたら、感動する人はいるだろうか? ヴィジュアルイメージは、文字とは比べものにならないくらいわかりやすいものだ。多くの人の心をつかむことができる。」「日本ではありがちだが、”念のために”と情報を詰め込むことで、かえって聴衆は、わけがわからなくなってしまう。」と、具体例を提示しつつ、皆を笑わせながら進む英語でのお話。
まさにプレゼンの第一人者の魅力が満載で、グローバル・ゼミナールならではの醍醐味といえるでしょう。
加えてレイノルズ氏からTEDxKyotoの最新情報もご紹介頂きました。これには、参加者も興味津々で目がキラリ。同じ日本にいても、東京からでは、なかなか気付きにくい情報もありますものね。そしてプレゼンについての普段からの悩みをガー氏に訊ねる参加者からの質問タイムもあり、インタラクティブに会は進んでいきました。
その後参加者は5チームに分かれ、日本を海外にアピールする方法について、10分間の英語プレゼンを行いました。毎回のことですが、働き盛りのビジネスエリートである参加者にとって、仕事以外の時間を作り、チームで連絡を取りながら協働していくのは並大抵のことではありません。しかしながらどのチームも、グローバル・ゼミナールが始まった頃に比べ、大きな進歩を見せてきました。
チームでのプレゼンを終え、「いつも石倉氏がこのグローバル・ゼミナールでおっしゃっている、”本質をつかみ、論理的に策を構築する、ムダなことはしない”、ということは、まさにレイノルズ氏のプレゼンの法則と同じものだと思いました。」という参加者の声に、グローバルに成功なさっている方々の共通点を見たように思いました。
世界各国で大ベストセラーとなった『プレゼンテーションzen』シリーズの著者であり、英オクスフォード大学等の教育機関から、アップル、グーグル、ゴールドマン・サックス等のグローバル企業のエグゼクティブにまでセミナーを行ってきたレイノルズ氏は、世界中のリーダー達のプレゼンテーションに大きな影響を与えてきました。
私もそのひとりですよ、とおっしゃるのは、グローバル・ゼミナールのファシリテーター、石倉洋子・一橋大学名誉教授。
「私自身のプレゼンも、『プレゼンテーションzen』によってすっかり変わりました。スライドに文章をできるだけ使わないようにしていますし、ヴィジュアルを多く用いて、聞き手の想像力を高めるように心がけています。」と、第5回目のグローバル・ゼミナールを始められます。
それに応えるようにレイノルズ氏も、「石倉氏の今年のTEDxTokyoのプレゼンテーションは素晴らしかった! あの時はすっかり会場全体が魅せられていましたよ。私の次の著作に掲載させて頂きたいと考えているくらいなんです。—まだ、ご許可は頂いていませんけれど。」と、ユーモアを交えながら講義をスタートされました。
圧倒されるような大画面のヴィジュアルとともに、レイノルズ氏の生い立ちなどの個人的なストーリーを含め、なぜこのようにシンプルで力強いプレゼンメソッドが生まれたのか、なぜそれが必要なのかを、わかりやすい英語で話されていきます。
「人の心を動かし、行動を変えるものとして、古くから映画がある。しかしもしスクリーンいっぱいに文章が書かれていたら、感動する人はいるだろうか? ヴィジュアルイメージは、文字とは比べものにならないくらいわかりやすいものだ。多くの人の心をつかむことができる。」「日本ではありがちだが、”念のために”と情報を詰め込むことで、かえって聴衆は、わけがわからなくなってしまう。」と、具体例を提示しつつ、皆を笑わせながら進む英語でのお話。
まさにプレゼンの第一人者の魅力が満載で、グローバル・ゼミナールならではの醍醐味といえるでしょう。
加えてレイノルズ氏からTEDxKyotoの最新情報もご紹介頂きました。これには、参加者も興味津々で目がキラリ。同じ日本にいても、東京からでは、なかなか気付きにくい情報もありますものね。そしてプレゼンについての普段からの悩みをガー氏に訊ねる参加者からの質問タイムもあり、インタラクティブに会は進んでいきました。
その後参加者は5チームに分かれ、日本を海外にアピールする方法について、10分間の英語プレゼンを行いました。毎回のことですが、働き盛りのビジネスエリートである参加者にとって、仕事以外の時間を作り、チームで連絡を取りながら協働していくのは並大抵のことではありません。しかしながらどのチームも、グローバル・ゼミナールが始まった頃に比べ、大きな進歩を見せてきました。
チームでのプレゼンを終え、「いつも石倉氏がこのグローバル・ゼミナールでおっしゃっている、”本質をつかみ、論理的に策を構築する、ムダなことはしない”、ということは、まさにレイノルズ氏のプレゼンの法則と同じものだと思いました。」という参加者の声に、グローバルに成功なさっている方々の共通点を見たように思いました。
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Yoko Ishikura's Blog
今回のゼミについて書かれた石倉氏のブログ
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