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活動レポート
各方面で活躍する修了生のご紹介
~石倉洋子のGlobal Agenda Seminar 2013 受講生募集中~
活動レポートグローバルキャリア・人
アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
文/清水 香帆現在、2013年6月に開講するプログラムのゼミ生を募集している石倉洋子のグローバル・ゼミ(Global Agenda Seminar/GAS)。修了生の中にはGASを経て、新たなキャリアに向けて踏み出した方々がいらっしゃいます。今回のレポートでは、そんな新境地を開拓したお二人の修了生をご紹介します。
「ゼミへの参加を通じ、次なるチャレンジを後押し自分の次の進路を確信」
日本発のマラリア撲滅を目的とした本格的なNPO法人を設立
水野 達男さん(50 代/NPO法人 Malaria No More Japan専務理事)

私は、住友化学株式会社においてベクターコントロール事業部の事業部長として、2007年から「オリセット」という蚊帳の製造販売を通じマラリア予防の事業に携ってきました。
「オリセット」のアジアとアフリカで総累計販売数が、約2億張にのぼる成果を挙げる一方で、次なる大きなチャレンジに向かいたい気持ちが沸いてきましたが、それが何なのか具体的にはまだ分からない状況でGASに参加しました。
GASで学んだことは1.物事はシンプルに考えること、2.自分の立ち位置をはっきりさせること、3.世の中の重要な課題を解決するのに必要なのに、現在は無いものを作ることが大事であること、4.自分がイニシアチブをとる事が大事であること。そして何より大きなものは、GASを通じて「世界中からマラリアを撲滅するための活動」を次のステップとして自己承認することができたことでした。
地球規模的な課題、グローバル・アジェンダに対して日本人は関心が薄いこと、エイズやマラリアなどの感染症撲滅活動に従事する日本人が少ないという問題を解決するため、10月26日にマラリア撲滅を目的とした本格的なNPO法人、“Malaria No More Japan”を設立し活動を開始しました。蚊帳の事業を通じて出来たネットワーク・人脈・経験をより広い土俵で生かしながら新しいチャレンジをし、これからも悔いのない人生を送りたいと考えています。
「オリセット」のアジアとアフリカで総累計販売数が、約2億張にのぼる成果を挙げる一方で、次なる大きなチャレンジに向かいたい気持ちが沸いてきましたが、それが何なのか具体的にはまだ分からない状況でGASに参加しました。
GASで学んだことは1.物事はシンプルに考えること、2.自分の立ち位置をはっきりさせること、3.世の中の重要な課題を解決するのに必要なのに、現在は無いものを作ることが大事であること、4.自分がイニシアチブをとる事が大事であること。そして何より大きなものは、GASを通じて「世界中からマラリアを撲滅するための活動」を次のステップとして自己承認することができたことでした。
地球規模的な課題、グローバル・アジェンダに対して日本人は関心が薄いこと、エイズやマラリアなどの感染症撲滅活動に従事する日本人が少ないという問題を解決するため、10月26日にマラリア撲滅を目的とした本格的なNPO法人、“Malaria No More Japan”を設立し活動を開始しました。蚊帳の事業を通じて出来たネットワーク・人脈・経験をより広い土俵で生かしながら新しいチャレンジをし、これからも悔いのない人生を送りたいと考えています。
ゼミは相手の立場を理解しながら自分の考えをきちんと伝える訓練の場でした」
学びをきっかけに宮城県石巻市で被災地復興を目指すアメリカのNPOに転職
丸川 正吾さん(30 代/Architecture for Humanity)

私はGASへの参加をきっかけに勤めていた東京の会社を辞め、アメリカの建築系NPOである、“Architecture for Humanity”に転職し、宮城県石巻市で建築を通じたコミュニティの場づくりや持続可能な発展のお手伝いをさせていただいています。
被災地は、泥かきや力仕事のフェーズが一息つきました。石巻は高齢化、中心市街地空洞化などの従来からの課題が被災によって一気に表面化している地域ではありますが、ここからは人が集まり、しっかりと経済が回っていく仕組みづくりが必要となります。震災後、何度かボランティアで被災地を訪れた際に、その経験を世界にきちんと発信すること、復興のためのロールモデルを作り上げていくことが非常に重要だということを感じました。新しい動きも起こりつつあり、現に社会起業家も多く生まれてこようとしている現場に身を置いて貢献できることがないか探したい、というのがこの世界に飛び込んだ理由です。
GASでは、大きな課題について考えるときに、その要素を様々な側面(社会、経済、政治‥)から見ていくということを経験し、学びました。また、それぞれに自らのポジションを明確にしたうえでのディスカッションは、相手の立場を理解しながら自分の考えをきちんと伝えるという訓練になりました。被災地でもそれが必要な局面は多々あり、役に立っていると感じています。
被災地は、泥かきや力仕事のフェーズが一息つきました。石巻は高齢化、中心市街地空洞化などの従来からの課題が被災によって一気に表面化している地域ではありますが、ここからは人が集まり、しっかりと経済が回っていく仕組みづくりが必要となります。震災後、何度かボランティアで被災地を訪れた際に、その経験を世界にきちんと発信すること、復興のためのロールモデルを作り上げていくことが非常に重要だということを感じました。新しい動きも起こりつつあり、現に社会起業家も多く生まれてこようとしている現場に身を置いて貢献できることがないか探したい、というのがこの世界に飛び込んだ理由です。
GASでは、大きな課題について考えるときに、その要素を様々な側面(社会、経済、政治‥)から見ていくということを経験し、学びました。また、それぞれに自らのポジションを明確にしたうえでのディスカッションは、相手の立場を理解しながら自分の考えをきちんと伝えるという訓練になりました。被災地でもそれが必要な局面は多々あり、役に立っていると感じています。
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