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活動レポート

六本木アートカレッジ2012 開催レポート!(後編)

~五感で感じる、アートのインスピレーション・シャワー~

アカデミーヒルズセミナー活動レポート文化教養

アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2012年10月8日(月)
文/かわかみ・写真/御厨慎一郎

2012年10月8日(月・祝)に開催された「六本木アートカレッジ2012 1DAYイベント」は約1千名の方に参加いただき大盛況にて終了しました。前週に引き続き、イベント当日の様子をレポートします!六本木アートカレッジならではの“五感で感じる講座”と、約200名が参加した『夜のアートピクニック ナイトパーティ』の様子をご紹介します。
(左上から)柿沢安耶氏、松本紹圭氏、松浦弥太郎氏、谷尻誠氏
(左下から)アーティスト・鴻池朋子氏、竹中平蔵氏、オアゾ代表・松田龍太郎氏、古田秘馬氏

アートと社会のつながりを探る

~ 箏の魅力 古典から現代そして世界 へ~


★筝奏者の西陽子さんによる演奏

講座は、1分間目を閉じて会場の音を感じることからスタート。そうすると耳の感覚が研ぎ澄まされていくのを実感しました。

西さんは、日本の音そして間(西さんは音とともに奏でていない“間”も同じぐらい重要と言われます)を広めるため、世界中で演奏活動をされています。講座でも、古い楽曲に加えて現代音楽も演奏されました。
箏は2本。古典と今で音の響き方が違うため、箏もそれに合わせて選択されるそうです。耳の感覚を研ぎ澄まして聞いた箏の音色(そして間)は、日本人で良かったと感じさてくれる素敵なものでした。

「オタマトーンができるまで」

~ 明和電機・土佐信道社長のパフォーマンス ~


★オタマトーンを使って「天空の城ラピュタ」を演奏
数々のナンセンスマシーンを世に送り出している「明和電機」。青い作業着をまとい、「明和電機」土佐信道代表が登場すると、まずは音符の形をした電子楽器「オタマトーン」で天空の城ラピュタを披露。オーディエンスの心をがっちりと掴みトークが始まりました。
明和電機のものづくりは大変ユニークです。量産されている商品の最初の1作はアート作品として土佐さんの手で作られます。それを量産のマルチプル作品、販売できるグッズへと展開していきます。そうして玩具として販売されたオタマトーンは12万個を売り上げるヒット商品となっています。制作の過程で土佐さんが書かれたスケッチや、ネーミングの誕生秘話など、たくさんの驚きと笑いで溢れた1時間となりました。

「別れた恋人へのラブレターの書き方~恋愛感情を言葉に変える時~」

~ 詩人・菅原敏ファニーなパフォーマンス ~


★ピアニストの演奏とともに「ことば」のシャウトが・・・
『これが別れた恋人へのラブレターの書き方だと言ったら、お前ら怒るかい?』
詩人・菅原敏曰く、講演という名のファニーなパフォーマンス。ピアニストの奏でるロマンチックなメロディを道連れに、時に静かに、時にシャウトするように「ことば」を解き放った菅原氏。
参加者とのかけ合いには笑いが絶えず、その場にいた誰もが、菅原ワールドに巻き込まれました。詩の朗読という固定概念が打ち破られ、最後には爽快感を感じる、この日最も異彩を放ったとセッションといえるでしょう。

※米出版社PRE/POSTからリリースした詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』の販売ブースも出展。
終了後、菅原氏本人が登場し、大盛況でした。

「夜のアートピクニック ナイトパーティ」開催!

~ 参加者とゲストの交流は夜遅くまで続きました ~

クロストークモデレーターの生駒芳子さん、六本木農園プロデューサーの古田秘馬さん、その他講師による乾杯の様子
農業実験レストラン「六本木農園」で開催した「夜のアートピクニック ナイトパーティ」。参加者とゲスト講師が集まり、約250名のパーティがスタートしました。秋風が心地良い中、まるでキャンプのような雰囲気で美味しい野菜のおつまみやドリンクを楽しみました。
六本木アートカレッジではスピーカーとして登壇していた講師も参加者も一緒になり、アート三昧の一日を振り返りました。

朝から夜まで一日かけて開催した六本木アートカレッジ。多くの方に参加いただき、そして無事終了することができました。スタッフ共々大変感謝しております。ありがとうございました!!
今後も、セミナーシリーズに加え、1DAYイベントも開催する予定です♪
アートでエネルギーチャージしませんか?