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「英語はプラクティス、そしてアウトプットの量で上達する」
第2ターム4/13締切間近!グローバル・アジェンダ・ゼミナール2012 参加者インタビュー
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アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
2012年4月11日公開
文/清水 香帆 写真/御厨慎一郎・アカデミーヒルズスタッフ

第1ターム初回セッションにて石倉洋子氏の横で英語で自己紹介をする林さん。
いま、日本では世界規模で活躍できる人材の育成がどの企業にとっても共通課題として浮上しています。
時代の要請を受けてアカデミーヒルズが開講しているグローバル・アジェンダ・ゼミナール(GAS)。現在、5月に開講する第2タームのゼミ生を募集中ですが、全て英語で開催するため、全タームを通して英語のレベルに関するご質問をよくいただきます。
そこで今回のレポートでは、今年1月~3月まで「世界の中の日本」をテーマに開催した第1タームを受講した林恭子さんの英語に関するインタビューをお届けします。
留学経験もなく、英語を使うお仕事をした経験もなく、今まで学校で習う以外はご自身で英語学習に取り組んだことがなかったという林さん。英語に自信が無かった彼女がなぜ、全て英語で進行するGASに参加したいと思い、そして、ご参加する中で英語についての「不安」をどのように払拭させていったのでしょうか。林さんにお話を伺う中で、グローバル人材に必須である「英語をツールとして使いこなすためのマインドセット」が見えてきました。
石倉氏の下で学びたいという動機とともに、大学院を受験するために受けたTOEICのために勉強したことで英語が楽しいと感じ、「もっとアウトプットの場が欲しい」という気持ちが芽生えたことが応募動機でした。
しかし、実際にGASが始まろうとしたときに、英語でのアウトプットの経験が無いだけに次第に不安が広がっていったそうです。「セッションで英語が聞き取れず、話せない状況で果たしてついていけるのだろうか?クラスに貢献できるのだろうか?孤立して終わってしまうのではないか?」
初回セッション後の懇親会で「毎回のセッションで1回でも英語で発言することを自分の目標にしよう」と決めた林さん。ほぼ3時間すべてがゼミ生によるディスカッションという2回目のセッションは、初回の自己紹介と違って発言を準備することができません。他の受講生が発言しているのを聞いて「これくらいの語彙があれば、こういう表現ができるんだ。そうか、自分の伝えたいことはこう言えばいいのか!」と発見した林さんは、周囲の人の発言を参考にしながら、自分も発言していきました。
「とにかく恥をかいてもいいと、開き直りました。」
3回のセッションは全て事前に英語の資料が提示され、読んでくることが前提。英語で書く課題も必ず毎回、提出を求められます。課題はハードで「いざ英語で文章を書こうとすると、実際に簡単には書けないものだ」ということを実感したと、林さんは当時の苦労を振り返りながら笑顔で語ります。
「英語という切り口で見たGASの魅力は、3回のセッション全てにおいて、『読む』、『聞く』、『話す』、『書く』のアウトプットがバランスよく求められるところですね。学校で習うのは『読む』がほとんどですから。」
時代の要請を受けてアカデミーヒルズが開講しているグローバル・アジェンダ・ゼミナール(GAS)。現在、5月に開講する第2タームのゼミ生を募集中ですが、全て英語で開催するため、全タームを通して英語のレベルに関するご質問をよくいただきます。
そこで今回のレポートでは、今年1月~3月まで「世界の中の日本」をテーマに開催した第1タームを受講した林恭子さんの英語に関するインタビューをお届けします。
留学経験もなく、英語を使うお仕事をした経験もなく、今まで学校で習う以外はご自身で英語学習に取り組んだことがなかったという林さん。英語に自信が無かった彼女がなぜ、全て英語で進行するGASに参加したいと思い、そして、ご参加する中で英語についての「不安」をどのように払拭させていったのでしょうか。林さんにお話を伺う中で、グローバル人材に必須である「英語をツールとして使いこなすためのマインドセット」が見えてきました。
【GASに応募した経緯、そして英語への不安】
ライブラリーメンバーとして、アカデミーヒルズの施設を利用している林さん。大学院を目指してライブラリーで勉強していたときに、館内にあるチラシや映像を見て石倉洋子氏がファシリテーターを務めるGASの存在を知ったといいます。石倉氏の下で学びたいという動機とともに、大学院を受験するために受けたTOEICのために勉強したことで英語が楽しいと感じ、「もっとアウトプットの場が欲しい」という気持ちが芽生えたことが応募動機でした。
しかし、実際にGASが始まろうとしたときに、英語でのアウトプットの経験が無いだけに次第に不安が広がっていったそうです。「セッションで英語が聞き取れず、話せない状況で果たしてついていけるのだろうか?クラスに貢献できるのだろうか?孤立して終わってしまうのではないか?」
【実際にセッションに参加してみて】
1月14日の初回セッション。"OK, let's get started..."と石倉氏が英語で話し始めたときに、不安が的中して焦ったと振り返る林さん。「石倉先生の英語があまりに流暢で圧倒されてしまい、もう無理だと思いました。」しかし、3時間必死で聞いていると少しずつ慣れてきて、最後のほうは「聞き取れてきたかも」という気持ちに変わったそうです。初回セッション後の懇親会で「毎回のセッションで1回でも英語で発言することを自分の目標にしよう」と決めた林さん。ほぼ3時間すべてがゼミ生によるディスカッションという2回目のセッションは、初回の自己紹介と違って発言を準備することができません。他の受講生が発言しているのを聞いて「これくらいの語彙があれば、こういう表現ができるんだ。そうか、自分の伝えたいことはこう言えばいいのか!」と発見した林さんは、周囲の人の発言を参考にしながら、自分も発言していきました。
「とにかく恥をかいてもいいと、開き直りました。」
3回のセッションは全て事前に英語の資料が提示され、読んでくることが前提。英語で書く課題も必ず毎回、提出を求められます。課題はハードで「いざ英語で文章を書こうとすると、実際に簡単には書けないものだ」ということを実感したと、林さんは当時の苦労を振り返りながら笑顔で語ります。
「英語という切り口で見たGASの魅力は、3回のセッション全てにおいて、『読む』、『聞く』、『話す』、『書く』のアウトプットがバランスよく求められるところですね。学校で習うのは『読む』がほとんどですから。」

課題を毎回提出し、セッション全てに参加して発言し、目標を達成した林さん。石倉氏から修了証を受け取りました。
【GAS全体を振り返って】
セッションは3回のみとはいえ、事前に読む資料と課題があるので、実際は思ったよりハードだったと感じた林さんですが、少人数で中身が濃いということと、3ヶ月という短期間だったこともあり、集中して取り組めたといいます。第1ターム全体を通して、エントリーシートの提出を含めると全部で4回、英語で自分の考えを書く機会がありました。最初は「書くこと自体が無理だ」と思っていた林さんも、毎回の課題に真摯に取り組んでいるうちに抵抗感が薄れ、「英語はプラクティス、そしてアウトプットの量が重要」と実感するようになったそうです。
「まさに、石倉先生がセッションでおっしゃっていた通りだと思いました。」
石倉氏は「語学は道具。道具は使えば使うほどうまくなります。」、「間違ってもいい、恥をかいてもいい、という気持ちで、まずやってみることが大事です。今回のゼミをぜひそうした場にしてほしいと思っています。」とアカデミーヒルズの過去のインタビューでも答えています。
これは英語に限らず、新しいことに挑戦するときも同様ではないでしょうか。
林さんはキャリアを変え、資格取得を目指して大学院に通い始めました。
ゲスト講師の渡部恒雄氏に論理的な文章の書き方を教わったことは、大学院で勉強をする上で役に立っていると感じています。
GASで北朝鮮問題を含む日本の外交課題を議論したことで、視野も広がりました。「これまで自分には関係ないと思っていた分野で、自分に何かできるわけではないので、むしろそういった問題を自分が議論することは、おこがましいと思っていました。」
「GASに参加することで自分の問題として考えてもいいんだ、考えるべきなんだ、と思うようになりました。」
ソフトな雰囲気が印象的な林さんですが、GASでは粘り強い一面を見せてくださいました。「GASではあきらめずに努力を継続していく、その積み重ねが大事だということを教えられました。」
現在、「世界の食料問題を考える」をテーマに2012年5月~7月に開催する第2タームの受講生を募集中です。応募締切りが2012年4月13日(金)17時と迫っています。ご検討中の方はお早めにエントリーシートのご提出をお待ちしています。(2012年度は終了しています)
●最新情報はGASのトップページ、募集講座の詳細・応募方法については募集要項をご覧下さい。
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