記事・レポート
活動レポート

美術界の巨頭が一同に会するシンポジウムは、ビジネスパーソン必見です!

現代アートは今を映す「鏡」
いま、世界はアジア現代美術にどう向き合っているのか?

カルチャー&ライフスタイル活動レポート

アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2011年2月17日(木)17:00~20:00
文/ふかまち

2007年開催の様子
2007年開催の様子

来る2011年2月17日に森美術館スペシャル・シンポジウム「いま、世界はアジア現代美術にどう向き合っているのか?」 と題し、森美術館とアカデミーヒルズの共催セミナーの開催が決定しました。

テート館長のニコラス・セロータ氏、MoMA館長のグレン・ラウリィ氏、ポンピドゥー・センター国立近代美術館館長のアルフレッド・パクマン氏などそうそうたるメンバーが集結。もちろん森美術館前館長のデヴィッド・エリオット氏や現館長の南條史生氏も登壇し、美術界の巨頭会談といっても過言ではない、超豪華セミナーとなります。

4前回、2007年の開催の際には、テートのセロータ館長から、「荒廃していた発電所の跡地が、テート・モダンに生まれ変わり、このアートの新しい発信地を核に、ロンドンの街の中心が東へシフト」し、更には「テート・モダンの成功が2012年オリンピック招致の成功へつながったともいえる」など、アートの枠を超えて、大型美術館が街づくりに与えるインパクトの大きさについて話しがありました。

また美術館が生き残るための挑戦課題として、MoMAのラウリィ館長が、「コレクション」の重要性を、ポンピドゥー・センターのパクマン館長が、国立の機関として重要な作家の作品をまとめて収集するということや、優れた現代美術を収集するという両面の役割を挙げるなど、各美術館からのプレゼンテーション、館長たちによるディスカッション、来場者からの質疑応答が活発に行なわれ、今後の美術館の在り方、方向性の一端を知ることができる様々な意見とヴィジョンが飛び出す、熱気のこもった3時間となりました。

現代美術は世界を映す「鏡」のようなものといわれています。世界の経済も欧米中心から徐々にアジアにシフト中で、アートの分野でも同様にアジア、ラテンアメリカ、中近東、アフリカなど非欧米圏から登場した作家たちが生み出す数々の新しい表現は国際舞台で存在感を増しており、中国、インドなど急成長する経済新興国を含むアジア地域への注目は、ますます高まっています。

「アート」の巨匠が一堂に会し、混沌とした世界の行く末を読み解くこの機会は、ビジネスパーソンにも何かの「ヒント」を与えてくれること必至です。是非この貴重な瞬間をお見逃しなく。


■森美術館スペシャル・シンポジウム■
いま、世界はアジア現代美術にどう向き合っているのか?」
お申し込みはこちらから

※「インターナショナル・アドバイザリー・コミッティー」とは:http://www.mori.art.museum/jp/outline/organization.html#04

関連セミナー

森美術館スペシャル・シンポジウム「いま、世界はアジア現代美術にどう向き合っているのか?」
森美術館スペシャル・シンポジウム「いま、世界はアジア現代美術にどう向き合っているのか?」

森美術館はインターナショナル・アドバイザリー・コミッティーの4年ぶりの会議に際し、公開シンポジウムを開催。MoMA、テート、ポンピドゥーなど、世界の著名美術館館長らが一堂に会し、中国や日本の美術館の状況に精通した専門家と共に、台頭する「アジアの現代美術」にどのように向きおうとしているのかを論じます。