記事・レポート
活動レポート
六本木スクール「VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar」
(全9回)から学んだこと
BIZシリーズ活動レポート教養文化
アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2010年4月20日(火)~12月20日(月)
文/kumada 写真/御厨慎一郎,アカデミーヒルズスタッフ「VISIONARY INSTITUTE - 2010」の目的
『今、私達が学んでおかなくてはならないこと-確かな未来創造へのマイルストーン』
「VISIONARY INSTITUTE - 2010」は、私達の過去・現在・未来を統合的に通観して、「今、私達が学んでおかなくてはならないこと」を創発することにより、よりよい未来への卓見力を育み、次世代に伝承してゆく本質的な価値創造を志向する学習機会として、2010年4月~2011年1月まで開催されました。
アカデミーヒルズと、VISIONARY INSTITUTEの共催、そして企画は、薄羽美江氏(株式会社エムシープランニング)により創られたコンテンツです。
一般の方も有料でご参加いただいたセミナーを9回、六本木/平河町ライブラリーのメンバーを対象に開催したライブラリートークシリーズ「ワールドカフェ」を10回実施し、約1,400名(延べ人数)の方にご参加いただきました。
六本木スクールと、ライブラリートークをセットにして繰り広げた企画は初めての試み。セミナーでインプットされた情報をもとに、ワールドカフェでは自分で租借してアウトプット、そのプロセスを通じて、自分自身が“深化”、“進化”、“新化”していくことを実感された参加者は多かったのではないでしょうか。
今回は全9回のセミナーを振り返りたいと思います。ワールドカフェ(全10回)は下記をご参照ください。
「VISIONARY INSTITUTE - 2010」は、私達の過去・現在・未来を統合的に通観して、「今、私達が学んでおかなくてはならないこと」を創発することにより、よりよい未来への卓見力を育み、次世代に伝承してゆく本質的な価値創造を志向する学習機会として、2010年4月~2011年1月まで開催されました。
アカデミーヒルズと、VISIONARY INSTITUTEの共催、そして企画は、薄羽美江氏(株式会社エムシープランニング)により創られたコンテンツです。
一般の方も有料でご参加いただいたセミナーを9回、六本木/平河町ライブラリーのメンバーを対象に開催したライブラリートークシリーズ「ワールドカフェ」を10回実施し、約1,400名(延べ人数)の方にご参加いただきました。
六本木スクールと、ライブラリートークをセットにして繰り広げた企画は初めての試み。セミナーでインプットされた情報をもとに、ワールドカフェでは自分で租借してアウトプット、そのプロセスを通じて、自分自身が“深化”、“進化”、“新化”していくことを実感された参加者は多かったのではないでしょうか。
今回は全9回のセミナーを振り返りたいと思います。ワールドカフェ(全10回)は下記をご参照ください。
六本木スクール「VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar」
第1回は、2008年に米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルにより「世界で最も影響力のあるビジネス思想家トップ20」に選ばれた野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)が、「美徳のイノベーション 未来を経営する作法」をテーマに、「SECIモデル」、「賢慮型リーダーシップが求められる能力」などについて語っていただきました。
第2回は、デザイナーのグエナエル・ニコラ氏に、「異文化のイノベーション 未来を発見するデザイン」をテーマにお話いただきました。ニコラ氏は、「デザインはエンドレス。自分でゴールを捜さなくてはならない。しかも、ようやく見つけたゴールが、実はスタートだったという場合も多い。だから、思考を重ねてゆくほどにアイデアが深くなるし、勉強すればするほど、可能性も広がる。ストップをかけるのは、自分しかいない。それがデザインの面白いところだ。」とコメントされたのが印象的でした。
第3回は、「意識のイノベーション 未来を予見するアート」をテーマに伊藤俊治氏(東京藝術大学教授)にお話いただきました。アートは未来を予測し、予見する役割を果たし、アーティストは未来のセンサーとして機能してきた長い歴史がある。先端芸術であるメディア・アートも20世紀末から21世紀にかけて大きな展開を繰り広げてきていることをお話いただきました。
第2回は、デザイナーのグエナエル・ニコラ氏に、「異文化のイノベーション 未来を発見するデザイン」をテーマにお話いただきました。ニコラ氏は、「デザインはエンドレス。自分でゴールを捜さなくてはならない。しかも、ようやく見つけたゴールが、実はスタートだったという場合も多い。だから、思考を重ねてゆくほどにアイデアが深くなるし、勉強すればするほど、可能性も広がる。ストップをかけるのは、自分しかいない。それがデザインの面白いところだ。」とコメントされたのが印象的でした。
第3回は、「意識のイノベーション 未来を予見するアート」をテーマに伊藤俊治氏(東京藝術大学教授)にお話いただきました。アートは未来を予測し、予見する役割を果たし、アーティストは未来のセンサーとして機能してきた長い歴史がある。先端芸術であるメディア・アートも20世紀末から21世紀にかけて大きな展開を繰り広げてきていることをお話いただきました。
第4回のキーワード「文化資本」。資生堂名誉会長の福原義春氏に「未来をつくるイノベーションのための文化資本」をテーマにお話いただきました。これからは、“相対価値”ではなく“絶対価値”の創造が重要であると、コメントされました。
第5回のキーワードは「ホスピタリティ」。国際ホスピタリティ研究センターの山本哲士氏に、「存在のイノベーション 未来を察知するホスピタリティ」をテーマにお話いただきました。サービスとホスピタリティは全く異なるものであるであり、ホスピタリティは人それぞれによって異なる対応をする1対1の関係だが、サービスは誰にでも同じことをする1対多の関係にある、そして21世紀は、ホスピタリティ経済という視点が重要と説かれました。
第6回は、松岡正剛氏(編集工学研究所所長)にご登壇いただきました。テーマは「言語のイノベーション 未来が出現する編集技法」。松岡氏は世界初のインターネット上の学校「ISIS編集学校」の開設により、編集工学の教育メソッド化にも意欲的に取組まれていますが、講演当日、松岡氏の書評サイト『千夜千冊』からセレクトされた約30冊の書籍を紹介することにより、言語の成り立ち、秘密についてお話いただきました。
第5回のキーワードは「ホスピタリティ」。国際ホスピタリティ研究センターの山本哲士氏に、「存在のイノベーション 未来を察知するホスピタリティ」をテーマにお話いただきました。サービスとホスピタリティは全く異なるものであるであり、ホスピタリティは人それぞれによって異なる対応をする1対1の関係だが、サービスは誰にでも同じことをする1対多の関係にある、そして21世紀は、ホスピタリティ経済という視点が重要と説かれました。
第6回は、松岡正剛氏(編集工学研究所所長)にご登壇いただきました。テーマは「言語のイノベーション 未来が出現する編集技法」。松岡氏は世界初のインターネット上の学校「ISIS編集学校」の開設により、編集工学の教育メソッド化にも意欲的に取組まれていますが、講演当日、松岡氏の書評サイト『千夜千冊』からセレクトされた約30冊の書籍を紹介することにより、言語の成り立ち、秘密についてお話いただきました。
第7回は、数多くの企業の組織変革を見守り、研究者として、また実務家として実績を積み重ねて来られた株式会社ヒューマンバリュー代表取締役 高間邦男氏に、「人財のイノベーション 未来を学習する組織」をテーマにお話いただきました。現代、私達を取り巻く環境は大きく変化しており、そのスピードも速くなり、影響関係の複雑さが増している時代に求められるリーダーシップ、マネジメント力とは何かについて、お話いただきました。
第8回は、JAXA名誉教授であり、小惑星探査機『はやぶさ』のプロジェクトを発足時から尽力され、広報担当として現場を見守りつづけた的川泰宣氏に、プロジェクトの秘話を通じて、奇跡の帰還を実現した『はやぶさ』プロジェクトを支えたものは何だったのか、プロジェクトメンバーたちの忍耐と一貫した不屈の精神、リーダーの卓越した統率力と決断力についてお話いただきました。
そして最終回(第9回)のテーマは、リベラルアーツ。講師は佐治晴夫氏(鈴鹿短期大学学長)。「私たちはどこから来てどこに行くのか」という根本命題と共に、リベラルアーツ、教養や芸術が私達に何をもたらすのか、その学問を通じて統合されゆく私たちの知性と感性の未来について、解き明かしていただきました。
第8回は、JAXA名誉教授であり、小惑星探査機『はやぶさ』のプロジェクトを発足時から尽力され、広報担当として現場を見守りつづけた的川泰宣氏に、プロジェクトの秘話を通じて、奇跡の帰還を実現した『はやぶさ』プロジェクトを支えたものは何だったのか、プロジェクトメンバーたちの忍耐と一貫した不屈の精神、リーダーの卓越した統率力と決断力についてお話いただきました。
そして最終回(第9回)のテーマは、リベラルアーツ。講師は佐治晴夫氏(鈴鹿短期大学学長)。「私たちはどこから来てどこに行くのか」という根本命題と共に、リベラルアーツ、教養や芸術が私達に何をもたらすのか、その学問を通じて統合されゆく私たちの知性と感性の未来について、解き明かしていただきました。
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