VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar
「存在のイノベーション 未来を察知するホスピタリティ」
第5回 VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar
VISIONARY INSTITUTE(ヴィジョナリー・インスティテュート)は、私達の過去・現在・未来を統合的に通観して、「今、私達が学んでおかなくてはならないこと」を創発し、よりよい未来への卓見力を育む。次世代に伝承してゆく本質的な価値創造を志向する学習機会です。
日時
講座内容
VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar
野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)
グエナエル・ニコラ氏(デザイナー)
第1回/実践知の本質視点から“美徳の経営”論
第2回/異文化視点から“日本のデザイン”論
第3回/先端芸術のアート視点から“人と環境のコミュニケーション”論
第4回/知性の統合視点から“未来をつくるイノベーションのための文化資本”論
と回を重ねて来ました。
更にその前後には、ライブラリーメンバーとファシリテーターによるWorld Cafeを通じて「私達の未来創造」の真価をたずねる対話を重ねる試みが並行して連続開催されています。毎回盛況のうちに活気に満ちた対話が創発しているセッションがまさに進化しています。
第5回 存在のイノベーション 未来を察知するホスピタリティ
伊藤俊治氏(東京藝術大学教授)
福原義春氏(株式会社資生堂名誉会長)
山本氏は季刊『iichiko』 編集・研究ディレクターを永年務められ、国内外の文化資本の編集に力を尽くされてきました。ホスピタリティビジネス・コンサルタントとして、広く場所や環境のホスピタリティ設計を推進し、スイス国際学術財団INTEHL ジェネラル・ディレクターとして、また、日本の国際ホスピタリティ研究センターのジェネラル・ディレクターとして、その研究と啓蒙、新たなビジネスモデルの展開に注力されています。
山本氏はサービスとホスピタリティは、原理も行為形態も表象もまったく異なるものであることを常に対比的に例証しながら、ホスピタリティは人それぞれによって異なる対応をする1対1の関係にあり、サービスは誰にでも同じことをする1対多の関係にあるものとして区分し、そこからいろいろな現象を示し、その背景となる時代段階を論じています。著書『ホスピタリティ原論』(EHESC出版局)のなかにも多くの文化論的アプローチから産業的アプローチまで幅広く実例が紹介されています。
今回は21世紀の新たな視点ともいえる、“ホスピタリティ経済”の視点から、ホスピタリティ・ビジネス創造とホスピタリティ人間形成について、数多くの事例をご紹介いただきながら、その本質と可能性に迫ります。
【人と人の関係が非分離の関係にある自己技術】
山本氏はホスピタリティを「非分離の述語アクティビティの場所における1対1の自己技術」と定義されます。人と人の関係が非分離の関係にあるというのは、自己と他者とが分離されていないということであり、それは、未分化でも結合でもないということを例示されます。この非分離の関係創造の中に人と人の間で作用する技術を磨くことで、その間の作用がある何事かを産み出してゆく新たな生産性につながり、ひいては、その「ホスピタリティ・マネジメント」が新たなインダストリーを産み出してゆくという先進的なビジネスイノベーションモデルを実証されています。
それは、「主語の技術」ではなく「述語の技術」。
それは、1対1の関係の中で、ひとりの個別の相手に対して、自分が自分に対する技術を果たす行為で、相手のためを考えて自分をなくしてしまうのではなく、自分が自分に対して選択していく自己技術行為に着目しているものです。相手の、他者のための技術ではなく、自分が自分に対してどうするか、それが「ホスピタリティ」の経済と哲学を支えてゆくものだとされます。
それは、私達の本質的な自律に近づくものとなるものです。
本セミナーは
・ホスピタリティ・ビジネス企業の創造とその実例
・ホスピタリティ技術の開発
・ホスピタリティ場所環境の設計
・ホスピタリティ人材の形成
など、多様な角度から“ホスピタリティ経済”原論をわかりやすく解き明かしていただく貴重な機会です。
研究生産と経済生産とが非分離となる文化資本の人材形成のヒントや新たなビジネスチャンスについてのヒントにあふれたものとなるでしょう。
少し先の未来を見つめて新時代の持続可能な経営戦略を必要とする方々、経営者・マネージャー・人事担当者に特にご受講をおすすめします。
ライブラリートーク「VISIONARY INSTITUTE–2010 World Cafe」
各講師陣の思想や推薦書籍を編集的に紹介し、集うメンバー同士が自在な対話を繰り返し、先生方の思想を自らの力とすることを目指しています。これまでに実施されたWorld Cafeでは、毎回、オープンに、自由にネットワークを築くことができる「カフェ」のような空間で、お互いの想いを共有したり、知識や知恵を創発する機会創造となり、日頃気づくことのできなかった根本的な価値観へのアプローチと発見が繰り返されています。第1回は「私達の経済行為について」第2回は「私達の未来のデザインについて」第3回は「私達のよりよい変容について」闊達に話し合われました。
それは、あたかも蝶が他花受粉するかのようにアイディアを結び付け、気づきや発見を生み出してゆくものです。
参加された方々の対話の記録は、2011年、一冊の書籍にまとめられる予定です。
詳細情報は六本木ライブラリーのメンバーの皆様へ、直接e-mailでお知らせします。
ご関心ある方は、ぜひライブラリー事務局までお問い合わせください。
参考図書
ホスピタリティ原論 哲学と経済の新設計
山本哲士 (ヤマモトテツジ)星雲社
講師紹介
講師
山本 哲士 (やまもと・てつし)
株式会社国際ホスピタリティ研究センター ジェネラル・ディレクター
■略歴
1948年 福井県生まれ。東京都立大学人文科学研究科博士課程修了。1975年よりメヒコCIDOCに遊学。元信州大学教授、東京藝術大学客員教授、文化科学高等研究院 ジェネラル・ディレクター、日本ホスピタリティ・ビジネス会議 ジェネラル・ディレクター、国際ホスピタリティ研究センター ジェネラル・ディレクター。
■活動
ホスピタリティビジネス・コンサルタント、場所環境設計スイス国際学術財団INTEHL ジェネラル・ディレクター。『月刊ベイスターズ』にて「哲教授のベイスターズ応援セミナー」を1996年より連載。『季刊 iichiko』 編集・研究ディレクター。
■最近の主な著書:
『トヨタ・レクサス惨敗——ホスピタリティとサービスを混同した重大な過ち』(ビジネス社, 2006年)、『ホスピタリティ原論——哲学と経済の新設計』(EHESC出版局、2008年新版)、『ホスピタリティの正体』(ビジネス社, 2009年)、『イバン・イリイチ——文明を超える「希望」の思想』(文化科学高等研究院出版局, 2009年)、『哲学の政治 政治の哲学』(文化科学高等研究院出版局, 2006年)、『ミシェル・フーコーの思考体系』(文化科学高等研究院出版局, 2009年)、『日本〈社会〉イズムとポストモダン・ファシスト』(文化科学高等研究院出版局, 2009年)、『学校に子どもを殺されないために——親と教師の思考ツール』(文化科学高等研究院出版局, 2009年)(山崎正純・中村三春)、『太宰治——哲学的文学論』(文化科学高等研究院出版局, 2009年)
今後の開催予定
開催実績
募集要項
| 日時 |
2010年08月04日
(水)
19:00~20:30 |
|---|---|
| 受講料(税込) |
5,000円 |
| 定員 | 200名
※定員になり次第締め切らせていただきます |
| 主催 |
|
| プログラム提供 | |
| 協力 | |
| 会場 |
アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) ※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。 |
お支払い方法
クレジットカードによるお支払いのみです。
※お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)
【その他】
※領収証をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収証発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。
「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収証のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。
■今後のVISIONARY INSTETUTE-2010 Seminarのご案内
テーマ:言語のイノベーション 未来が出現する編集技法
日 時:2010年9月30日(月)
推薦書籍:『千夜千冊』(求龍堂 2006/10)
テーマ:人財のイノベーション 未来を学習する組織
日 時:2010年10月18日(月) 19:00~20:30
推薦書籍:『組織を変える「仕掛け」』(光文社新書 2008/09)
テーマ:飛翔のイノベーション 未来を開発する宇宙探索
日 時:2010年11月24日(水) 19:00~20:30
推薦書籍:『宇宙からの伝言』(数研出版 2004/12)
テーマ:創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ
日 時:2010年12月20日(月) 19:00~20:30
推薦書籍:『女性を宇宙は最初につくった』(春秋社 2009/03)
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