記事・レポート
英語で演じる難民問題の当事者役は、ふだんとは違う世界を見せてくれました
-11月の[グローバル・アジェンダ・ゼミナール]
活動レポート政治・経済・国際環境
更新日 : 2010年11月24日
(水)
アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
グローバル・アジェンダ・ゼミナール 難民 ~ Protecting refugees and asylum seekers
開催日:2010年11月6日(土)
ゲスト講師: 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 守屋由紀
講師: 石倉洋子(一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授)
文/小林麻実
ゲスト講師はUNHCRの守屋由紀氏

ファシリテーターは石倉洋子教授


もしあなたの暮らしている町に、生まれ育った国を離れて難民となっている海外からの人々が、多く住むようになったら、あなたの生活はどう変わりますか?
あるいは、あなたが働いている企業が、CSRの一環として難民を支援している団体に協力するようになり、あなたがその担当者となったら、何を考えるでしょうか?
そのような問いが突き付けられ、自分の問題として考えることになった今回のグローバル・アジェンダ・ゼミナールは、国連難民高等弁務官事務所の広報官、守屋由紀さんをゲスト講師として迎え、2010年11月6日(土)に開催されました。
事前にそれぞれのゼミ参加者は、難民を受け入れる日本政府、支援するNGO等の立場を割り振られ、その役割に沿って難民と向き合うための多くの課題の解決策を考案します。これらのグループはそれぞれに目的も異なっており、難民の方の助けになりたい、うまくつきあっていきたいと思っていたとしても、実際には利害が対立することも多いのが現実の姿。
グローバル・アジェンダ・ゼミナールの当日は、守屋由紀さんによる難民問題の現状や課題、国連難民高等弁務官事務所の役割についてのエネルギッシュなお話の後、各グループの代表者役が登壇し、グローバル・アジェンダ・ゼミナールのファシリテイター、石倉洋子教授のもとで模擬パネルディスカッションを行いました。
ダボス会議として知られるWEF・世界経済フォーラム年次会議を始めとして、国際会議では自らの立場と全体の利益を考えながら討論を行うパネルは珍しくありません。
このようなロールプレイングでの発言はもちろん、守屋さんのプレゼンテーションや石倉教授のコメントも全て英語であることは、世界規模で活躍できる人々を輩出しようとするグローバル・アジェンダ・ゼミナールでは当たり前に実施されています。
そしてそのメリットは、ゲスト講師の守屋さんがお連れ下さった、実際の難民の皆さんとゼミ参加者が直接お話できたことからも明らかです。難民の方々からはマスメディアでは伝わらないリアルな声を、生々しく伺うことができました。その迫力にはゼミ参加者も言葉を失ってしまうほど。
海外の会議では当たり前の臨場感やプロトコルを体験しながら、世界の問題を自分に引き付けて考えることのできるグローバル・アジェンダ・ゼミナール。いよいよ12月には最終回を迎えます。
あるいは、あなたが働いている企業が、CSRの一環として難民を支援している団体に協力するようになり、あなたがその担当者となったら、何を考えるでしょうか?
そのような問いが突き付けられ、自分の問題として考えることになった今回のグローバル・アジェンダ・ゼミナールは、国連難民高等弁務官事務所の広報官、守屋由紀さんをゲスト講師として迎え、2010年11月6日(土)に開催されました。
事前にそれぞれのゼミ参加者は、難民を受け入れる日本政府、支援するNGO等の立場を割り振られ、その役割に沿って難民と向き合うための多くの課題の解決策を考案します。これらのグループはそれぞれに目的も異なっており、難民の方の助けになりたい、うまくつきあっていきたいと思っていたとしても、実際には利害が対立することも多いのが現実の姿。
グローバル・アジェンダ・ゼミナールの当日は、守屋由紀さんによる難民問題の現状や課題、国連難民高等弁務官事務所の役割についてのエネルギッシュなお話の後、各グループの代表者役が登壇し、グローバル・アジェンダ・ゼミナールのファシリテイター、石倉洋子教授のもとで模擬パネルディスカッションを行いました。
ダボス会議として知られるWEF・世界経済フォーラム年次会議を始めとして、国際会議では自らの立場と全体の利益を考えながら討論を行うパネルは珍しくありません。
このようなロールプレイングでの発言はもちろん、守屋さんのプレゼンテーションや石倉教授のコメントも全て英語であることは、世界規模で活躍できる人々を輩出しようとするグローバル・アジェンダ・ゼミナールでは当たり前に実施されています。
そしてそのメリットは、ゲスト講師の守屋さんがお連れ下さった、実際の難民の皆さんとゼミ参加者が直接お話できたことからも明らかです。難民の方々からはマスメディアでは伝わらないリアルな声を、生々しく伺うことができました。その迫力にはゼミ参加者も言葉を失ってしまうほど。
海外の会議では当たり前の臨場感やプロトコルを体験しながら、世界の問題を自分に引き付けて考えることのできるグローバル・アジェンダ・ゼミナール。いよいよ12月には最終回を迎えます。
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