六本木ヒルズライブラリー

テーマ「個人事業研究会推薦図書」

~ 第51回 個人事業研究会公開講座 ~

更新日 : 2012年02月09日 (木)

開催日:2012年1月10日(火) 19時15分~21時15分

~個人事業研究会推薦図書~



個人事業研究会では、年齢や経歴も異色の人が集まります。会社員でありながらサイドビジネスをお持ちであったり、勤め先に内緒で独立準備をされたり。定年まで待たずに早期退職で事業を計画されている方、就活のバカバカしさに就職せずにいきなり学生起業を実現されようという方まで多彩です。

独立起業というと、どうしても同世代が集まる傾向になります。同じ属性を持つ人ばかりになると、偏った見方になりがちです。20代の仲間を募って老人向けにインターネットを使ったビジネスを計画したりします。発想としては、素晴らしいのです。ですが、老人向けビジネスといったところで、サービス対象とする老人自身が自分は老人だと思っていません。この時点でアンマッチングだと思いませんか?

また、中高年の起業ブームでは、若者向けに自分たちのノウハウを伝えようというビジネスを考えます。これも、ノウハウというよりは単に懐古趣味であって今の時代には通用しないものも多くあります。お陰で、中高年で若者向けに起業相談所を開設しても、1度は訪ねても2回目は参加しないという状況です。これから起業する大切な時期に、なけなしのお金払ってまで中高年の時代錯誤の説教を聞きたくないわけです。まさに、井戸の中のカエルは世間を知らないという状況になります。

では、どうやって井戸から外に出ればよいでしょうか?
いろいろな分野の人から話を聞くことです。ところが交流会などでは、当たり障りのない会話だけで終わってしまいます。我田引水にはなりますが、個人事業研究会では、多彩な年齢や経歴を持つ人が集まるので思いもよらないアイディアが生まれます。

実際に個人事業研究会に参加したことがキッカケで数百万円のビジネスになった人もいます。わたしも、個人事業研究会のお陰で「ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング入門」が2011年度のベストセラーになり、各メディアから取材される機会も増えました。とりわけ、参加人数が少ないときこそ雑談形式で深い話が聞けるのでラッキーです。

~第51回個人事業研究会では多彩なメンバーが集まり、本についての情報を共有しました~

・自己啓発書は読むべきかどうか
・時代の荒波のなかでも生き残っている古典の活用
・洋書を読む効用
などなど、話の内容も多彩でした。
そんな中で、各メンバーが推薦した2012年版個人事業研究会推薦図書が次の通りです。

「そ・わ・か」の法則 (小林 正観 著)
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (佐々木俊尚 著)
減らす技術 The Power of LESS (レオ・バボータ 著)
チーズは探すな!  (ディーパック・マルホトラ 著)
裸でも生きる25歳女性起業家の号泣戦記 (山口 絵理子 著)

次回のスケジュール

次回、新年最初の個人事業研究会は2月16日(木)。
テーマは、事業化前アイディアプレゼン「サンドボックス」です。