六本木ヒルズライブラリー
書 籍
ライブラリアンの書評 2015年12月
毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?
より身近になっている「写真を撮る」ということ
『プロの撮り方 創造力を極める』ブライアン・ピーターソン【著】
フィルムからデジタルへ、そしてスマートフォン・SNSの普及により、「写真を撮る」ことは以前に比べ、より身近になっています。
撮る機会が多いからこそ、もう少しうまく撮りたい! と思いませんか?
写真術・撮影テクニックの本は数多ありますが、今回お薦めするのは、そこから更に一歩踏み込んだ、写真を撮るにあたっての「創造力」がテーマです。
「写真を撮る」視点

普段私たちは、目の前の風景を当たり前のように見ています。そこに「写真を撮る」という視点を持ち込んでみる。すると、いつもの風景が違って見えてくるはずです。
カメラを構えて写真を撮るつもりで、四角い「構図」として風景を切り取ってみる。その構図の中の「色彩」に着目してみる。降り注ぐ「光」の角度と質感を読んでみる。
レンズに広角や望遠があるように、目の前の風景を広く、遠く、あるいはマクロ、目の前の微細な一点を注視してみる。写真家的に「見る」ことで、焦点距離の自在さを獲得し、風景をより豊かに感じることができます。
そこでシャッターを押して一枚、パチリ!
カメラを構えて写真を撮るつもりで、四角い「構図」として風景を切り取ってみる。その構図の中の「色彩」に着目してみる。降り注ぐ「光」の角度と質感を読んでみる。
レンズに広角や望遠があるように、目の前の風景を広く、遠く、あるいはマクロ、目の前の微細な一点を注視してみる。写真家的に「見る」ことで、焦点距離の自在さを獲得し、風景をより豊かに感じることができます。
そこでシャッターを押して一枚、パチリ!
ワンランク上の写真へ!
今までの写真撮影から一歩踏み込み、技術だけではない「創造力」を獲得すること。そのワンランク上の写真に至る心得が、わかりやすい解説と説得力のある写真で展開されます。
写真家的視点で得た新たな「発見」は、同時に日々にも応用できる「創造力」を育みます。写真の上達と同時に、日々の風景、世界を見る新たな視点を獲得できる一冊です。
写真家的視点で得た新たな「発見」は、同時に日々にも応用できる「創造力」を育みます。写真の上達と同時に、日々の風景、世界を見る新たな視点を獲得できる一冊です。
(ライブラリアン:結縄 久俊)
プロの撮り方創造力を極める
ブライアン・ピーターソン 【著】関利枝子【訳】日経ナショナルジオグラフィック社
注目の記事
-
09月28日 (木) 更新
もっとも書物らしい書物—西洋中世写本の魅力に触れる書籍案内
今回は「もっとも書物らしい書物—西洋中世写本の魅力に触れる書籍案内」と題し、手書きから印刷、そしてデジタルへと変遷してきた「書物」の歴史を辿....
-
09月26日 (火) 更新
六本木アートカレッジ
2022-2023年の六本木アートカレッジ <未来を拡張するゲームチェンジャー>」では、新しい価値を生み出す5名のゲストを招き、トークイベン....
<未来を拡張するゲームチェンジャー>イベントレポート
-
06月08日 (木) 更新
アークヒルズライブラリーのご利用、ありがとうございました
2023年6月30日に閉館するアークヒルズライブラリー。懐かしいイベントや周年パーティー、メンバーの皆さんからの声などをご紹介します。10年....
現在募集中のイベント
-
開催日 : 10月31日 (火) 19:00~20:30
第2回:日本の政治が目指すべき方向は?
今年で18年目を迎える「カーティス教授の政治シリーズ」。9月に内閣改造を実施した岸田内閣の課題や政策について、1年後に迫ったアメリカ大統領選....
-
開催日 : 10月12日 (木) 18:30~20:00
World Report 第5回 地中海発 by 村山祐介
いま世界の現場で何が起きているのかを、海外在住の日本人ジャーナリスト、起業家、活動家の視点を通して解説し、そこから見えてくるものを参加者の皆....
「欧州を再び揺さぶる移民・難民問題」
-
開催日 : 10月11日 (水) 19:00~20:30
身体の不思議~『ブラック・ジャック』が問いかけたこと~
東京シティビューで開催する「手塚治虫 ブラック・ジャック展」東京会場の公式ファシリテーターを務める宮田裕章氏(慶応義塾大学教授)と全2回のト....