六本木ヒルズライブラリー
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今読むべき新刊書籍12冊 -2022年10月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

日本の気候変動5000万年史格差の起源』など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。 




日々の暮らしの中でも、政治・社会問題としても、「地球温暖化」を意識することが、ますます多くなっている気がしませんか。

今後、温暖化が進んだ場合、日本はどのような事態になるのか ?

それを考える上では、日本の5000万年の歴史の中に、今よりもっと寒冷な氷河期も、もっと超温暖な時期もあったことを振り返るべきだと、著者たちは言います。

5000万年って何 ? と思うくらい想像が難しい過去ですが、わかりやすい言葉で語られていくと、人類誕生以前の日本の姿も身近なものになってきました。



「地球温暖化」の原因には、化石燃料の燃焼以外にも様々なものがあることは、上記の本で痛感しました。

環境を経済成長と両立しながら守っていくためには、出生率の低下が重要な役割を果たすと指摘するのは、『格差の起源』。

そもそも、ホモ・サピエンスの誕生は約30万年前。
その人類が、「(つい最近まで生存するだけで大変だったのに、) なぜこの数百年で繁栄したのか?」、「なぜ不平等が生まれたの ?」というニ命題を探り、世界の格差を低減させようとする論旨の中で、出てきた主張です。

壮大なスケールの話が手寧に説きほぐされ、世界各国で話題になっている書籍。
「人的資本」の意味合いも、強く心に残りました。
 
(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



日本の気候変動5000万年史

佐野貴司、矢部淳、齋藤めぐみ
講談社

格差の起源

オデッド・ガロー
NHK出版

奴隷会計

ローゼンタール,ケイトリン
みすず書房

入管問題とは何か

鈴木江理子
明石書店

「強い円」はどこへ行ったのか

唐鎌大輔
日経BP

戦争日記

オリガ・グレベンニク
河出書房新社

料理は科学だ!

アルテュール・ル・ケンヌ
パイインターナショナル

どうすれば日本人の賃金は上がるのか

野口悠紀雄
日経BP

語学の天才まで1億光年

高野秀行
集英社インターナショナル

アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

小川洋子
NHK出版

時計遺伝子

岡村均
講談社

ハート・オブ・ビジネス

ユベール・ジョリー
英治出版



アカデミーヒルズのnote
今読むべき新刊書籍12冊