六本木ヒルズライブラリー
今読むべき新刊書籍12冊 -2019年4月-
「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
新着本からお薦め書籍をご紹介します。
本には2種類あります。面白い本と、面白くない本。この本は前者。読み始めるとやめられなくなるテンポの良さ。話の面白さ。看護師から小説家になった著者は、ストーリー・テリングの達人です。
そして、「なぜ人は他人に対して優しくなれるのか? 逆に言えば、なぜ他人に対して残酷になってはいけないのか?」という深い問いに対して、「わたしたち全員が人生のどこかの時点で看護されるからなのだ。そして、わたしたちがみんな、看護師だからなのだ。」と、ひとつの示唆を語ってくれます。
それってどういうこと? と思ったらぜひ読んで下さい。出版された英国では大ベストセラーになっています。
知らず知らず、「みんなと同じ」ことをすることが楽だ、ということが染みついている、私たち日本人。同調圧力の強い社会で働いていると、自分自身の心からの願いとは関係なく、「他人モード」で仕事をすることが多くなってしまうと著者は言います。
今という世界は、過去の成功体験が役に立たない時代なのだ、とわかってはいても、ではどうすればいいのか? と考えてしまう人に最適な一冊。
"「自分モード」からはじめる" 、"「妄想」とは何なのか" 、"イタレーション(反復)が「手で考える」のカギ" というように、具体的な一歩が多く示されています。
わたしが看護師だったころ 命の声に耳を傾けた20年
C.ワトスン著 : 田中文 訳早川書房
直感と論理をつなぐ思考法—VISION DRIVEN
佐宗邦威ダイヤモンド社
ハーバードの個性学入門—平均思考は捨てなさい
トッド・ローズ : 小坂恵理早川書房
すごい分子—世界は六角形でできている
佐藤健太郎(サイエンスライター)講談社
いらない保険—生命保険会社が知られたくない「本当の話」
後田亨 : 永田宏講談社
独裁の中国現代史—毛沢東から習近平まで
楊海英文藝春秋
食べたくなる本
三浦哲哉みすず書房
社会学史
大澤真幸講談社
異文化理解の問題地図—「で、どこから変える?」グローバル化できない職場のマネジメント
千葉祐大技術評論社
イレナの子供たち—2500人のユダヤ人の子供たちを救った勇気ある女性の物語
ティラー・J.マッツェオ : 羽田詩津子東京創元社
ビッグ・クエスチョン—“人類の難問”に答えよう
スティーブン・ホーキング : 青木薫NHK出版
東大キャリア教室で1年生に伝えている大切なこと 変化を生きる13の流儀
標葉靖子・岡本佳子・中村優希 編東京大学出版会
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