六本木ヒルズライブラリー
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今読むべき新刊書籍12冊 -2018年11月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

新着本からお薦め書籍をご紹介します。


ごく普通の人々が、苦しんだり、苦しみをもたらす側になったりする、戦争。ほんの数十年前には、日本でも日常であった壮絶な生活が、その時代を実際に生きた庶民からの投稿で語られています。

「せめて後の世代は、幸せに生きてほしい」と願いながら亡くなっていった多くの人たち。その気持ちを、今生きる私たちは受け止めているでしょうか。

日々の暮らしと先人への感謝。そして、自分も世の中のために何かをしたいという気持ちが沸いてくる本です。




「地球温暖化はウソだ!」というトランプ大統領政権が米国に誕生して2年が過ぎました。専門家でもない私たちには、温暖化問題が実在するのか判断し難いところはありますが、世界各国に広がる異常気象や災害を見ていると、何か、これまでとは違う次元の変化が起きているように感じます。

元ニューヨーク市長、国連気候変動特別大使のマイケル・ブルームバーグ氏と、米環境保護団体シエラクラブのトップが著した本書では、「国による規制よりも、"安くて害のないエネルギーは、市民にも企業にもメリットがある"等と説明することで、経済原理を使いながら問題を解決できると言います。

国家に頼るよりも自分たちで問題を解決していこうという姿勢や、巨大で解決の困難な問題にチャレンジし続ける姿勢に、米国の良さを見る気がしました。




「学歴」、「実績」、「立場」の優れている人ほど、自分をさらに磨く必要性を感じず、成長が止まってしまう…。そのような例は日常生活でも多く目にするのではないでしょうか。

本人には自分の慢心が見えないために、周囲との軋轢を生んでしまうこともある。そうでなくとも、成長を続けていく方が結局は自分の幸福に繋がるということを、著者はわかりやすく説いていきます。

"あなたの成長には、まだ「その先」がある"という著者が示唆するのは、私たち自身が、自分の能力にリミットをかけているかもしれないという問いかけ。それを取り除くことで、見えてくる世界があるようです。
 

(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



戦中・戦後の暮しの記録

暮しの手帖社
暮しの手帖社

HOPE- 都市・企業・市民による気候変動総力戦

マイケル・ブルームバーグ、カール・ポープ
ダイヤモンド社

なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか—何歳からでも人生を拓く7つの技法

田坂広志
ダイヤモンド社

ビジネスの限界はアートで超えろ!

増村岳史
ディスカヴァ−・トゥエンティワン

スッキリ中国論—スジの日本、量の中国

田中信彦
日経BP社

「死」とは何か

シェリー・ケーガン : 柴田裕之
文響社

コンピュータ、どうやってつくったんですか?

川添愛
東京書籍

土 地球最後のナゾ

藤井一至
光文社

敵とのコラボレーション

アダム・カヘン : 小田理一郎
英治出版

グリッドロック経済

マイケル・ヘラー : 山形浩生
亜紀書房

本音化するヨーロッパ

三好範英
幻冬舎

ハートで感じる英文法 決定版

大西泰斗 : ポール・マクベイ
NHK出版

 



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