六本木ヒルズライブラリー

今読むべき最新書籍12冊 -2016年6月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何?

新着本からお薦め書籍をご紹介します。



まだ50代の妻を亡くし、子どもたちも自立していく姿が見えてきた、エリート商社マン。昭和の時代を企業戦士として過ごしてきた彼は、いわゆる一流企業を60歳できっぱり辞めました。

そして、たまたま縁のあった海外の子どもの学校支援に、たった一人で個人として乗り出していくことになりました。その結果は?

12年間で220以上の学校をベトナム、タイ、ラオス、中国雲南省に建てることになりました。

「学校が開校したら終わり」ではなく、その場で生活している現地の人々が、自分のものとして学校を育てていけるように、一歩一歩、様々な工夫を凝らしていく。
どちらかが一方的に援助を受けるだけではなく、双方が互いのために利益を与え合うことができる。そんな仕組みを、ビジネスの経験を生かして作ってきました。

「時間ばかりかかって意味のない大企業からの寄付は求めません」
「学校が育つまで10年。10年続けば持続する」
と言い切れるまで、努力を続けてきた12年。とても読みやすい言葉で心打つ話がつづられています。





料理も数学も、とても好きな人って、どのくらいいるのでしょうか?

少なくとも数学に関しては、学校を終えたら縁遠くなっている人がほとんどなのではないかしら?

本を読みながらも、そんな疑問が頭から離れない、楽しい一冊。
料理好きの数学者が開発したレシピと、数学についての話が交互に書かれています。

数学と料理の共通点。違うところ。言われてみればそうかもしれない、という説得力に不思議と引き込まれていきます。

最近は数学について書かれた本がとても多く出版されているのですが、その中でも類するものがない、ユニークな一冊。料理にも数学にもとくに興味のない人でも、読みだすと止まらない魅力にあふれています。



(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実

奔走老人—あなたの村に学校をつくらせてください

谷川洋
ポプラ社

おいしい数学

ジェームズ・M.ヘンレ : 水原文
岩波書店

空から降ってきた男—アフリカ「奴隷社会」の悲劇

小倉孝保
新潮社

運が99%戦略は1% インド人の超発想法

山田真美
講談社

アリエリー教授の人生相談室

ダン・アリエリー : 櫻井祐子
早川書房

ビジュアル年表台湾統治五十年

乃南アサ
講談社

ママっ子男子とバブルママ

原田曜平
PHP研究所

ジャッカ・ドフニ:ウミノキオクノモノガタリ

津島佑子
集英社

最強の経営者 小説・樋口廣太郎—アサヒビールを再生させた男

高杉良
プレジデント社

ロケット・ササキ—ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

大西康之
新潮社

戦力「内」通告—ハーバードが教えてくれない「本当に生き残れる社員」

ダン・ラスト : 武藤陽生
ハーパーコリンズ・ジャパン

君とまた、あの場所へ—シリア難民の明日

安田菜津紀
新潮社