六本木ヒルズライブラリー

今読んでおくべき最新書籍16冊 -2014年4月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。


裁判所は公正ではない。法の下の平等という原則は、日本では機能していない——。
実際に最高裁判所等の裁判官として33年間を過ごした筆者が、これでもかと語る司法権力の内側は、大方の想像を超えたものではないでしょうか。

多少は恣意的な判断があるとしても、裁判所とはフェアな存在だと思ってきた私たちに、『絶望の裁判所』は辛い現実を突きつけます。
多様性のない閉鎖社会がどのようなものになるのかということも、教えてくれます。





逆に「少年野球」というひとつの物差しを通して、日米という異なる社会の違いを際立たせてくれるのが『アメリカの少年野球』。父の仕事のためにアメリカに滞在することになった9歳の少年が、日本とはあまりにも異なる野球ライフを始めます。
身近な野球ひとつとっても、世界はこんなにも違うのかと、比較文化論的な読み方もできれば、野球とはどんなスポーツなのかを考えることもできます。
あるいは、親は子どもにどのように関わるべきなのかということを考えてみたくなるかもしれません。

そのようにさまざまな読み方ができるのも、大手新聞社の記者である筆者の力量によるものでしょう。





ひとつのテーマをさまざまな切り口で考えるということについて、とても面白い本が出ています。
『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』は、まさにこのタイトルの問題について、大阪大学の文系・理系の教授たちが、自分の専門分野の立場から真面目な学問として、答えようとしていくものです。

アカデミックな研究者とは、どのような考え方をするものなのか、各分野の最新状況はどうなっているのか、楽しく学ぶことができます。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)



絶望の裁判所

瀬木比呂志
講談社

アメリカの少年野球こんなに日本と違ってた—シャイな息子と泣き虫ママのびっくり異文化体験記

小国綾子
径書房

ドーナツを穴だけ残して食べる方法—越境する学問‐穴からのぞく大学講義

大阪大学
大阪大学出版会

仕事に効く教養としての「世界史」

出口治明
祥伝社

謝るなら、いつでもおいで

川名壮志
集英社

GE世界基準の仕事術

安渕聖司
新潮社

領域を超える経営学 - グローバル経営の本質を「知の系譜」で読み解く

琴坂将広
ダイヤモンド社

強いチームはオフィスを捨てる

ジェイソン・フリード, デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン【著】, 高橋璃子【訳】
早川書房

マネーの支配者 経済危機に立ち向かう中央銀行総裁たちの闘い

ニール・アーウィン【著】, 関美和【訳】
早川書房

フィンランドはもう「学力」の先を行っている—人生につながるコンピテンス・ベースの教育

福田誠治
亜紀書房

期待バブル崩壊—かりそめの経済効果が剥落するとき

野口悠紀雄
ダイヤモンド社

銀座Hanako物語—バブルを駆けた雑誌の2000日

椎根和
紀伊国屋書店

東京の注目20社—地道な歩みで会得した「成長の芽」が首都で開花

上條昌史
ダイヤモンド社

アンソニー・ロビンズ名言集

清水康一郎【著】, セミナーズ編集部【訳】
KADOKAWA

リーダーシップ・エッセンシャル—個人、人間関係、チーム、そして組織へと広がるコヴィー・リーダーシップの全貌

スティーヴン・R.コヴィー
キング・ベアー出版

しなやかな日本列島のつくりかた

藻谷浩介
新潮社