六本木ヒルズライブラリー

今読んでおくべき最新書籍16冊 -2012年10月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。



馬鹿げた金融行政と都銀の内向き体質を見ていられず、目の前の中小企業を助けたいと、一流銀行を飛び出した真面目なコンサルタント。
ファッションが大好きで起業し、OEMから始めてオリジナルブランドを発売するという夢をかなえ、いちずに働き続けたアパレル社長。

志と熱い思いを持ち、信義に厚いこの二人が、なぜ今の日本社会でこのような目にあうのか ? 「運が悪かった」で、すませて良いのだろうか・・・ ? 彼らのしたことが、罪になると知らない人も多いのでは ?

マスメディアで報道されていたものとは、あまりにも違うストーリー。
ビジネスパーソンなら、『四百万企業が哭(な)いている』をぜひご一読下さい。




騙す方が悪いのか? 騙される方がナイーブ過ぎるのか?

7万人のお金が返ってこなかったという『和牛詐欺』を読んでも、「絶対確実な投資などないのだから、利益を得られなくても仕方がないのでは ?」と感じる方もいるでしょう。けれどそれでも、自分のことだとしたらきっと目の色を変えてしまうのが、「おいしい話」。

意図的でなくとも、他の人のお金をなくしてしまう結果になるというケースもあるだろうし、どこが罪となるべき境界なのかしら、と、様々なことを考えてしまいました。

読みやすい文章で、金融リテラシー、法規制、ベンチャー企業、都会と地方のつながり、家族、といった論点に、現実の日本社会で起こった事件から新たな視点をもたらす一冊です。




ギョーカイの人にとっては当たり前だけれど、そうでない人にとっては結構知らないTipsがそれなりに楽しい? 金融業界。

"他人のお金を使い、儲けた時は自分の懐に入り、失敗した時は税金で救済される"のが、金融機関の実態。これってやはりおかしいのでは、というのが著者のメイン・メッセージのようです。

今を生きるビジネスパーソンとしては、これが世界の常識であることを、理解しておいた方がいいかもしれませんね。

今月の3冊は、併せて読むとより深い、面白い組み合わせです。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)

四〇〇万企業が哭いている—ドキュメント検察が会社を踏み潰した日

石塚健司
講談社

和牛詐欺—人を騙す犯罪はなぜなくならないのか

斉藤友彦
講談社

外資系金融の終わり — 年収5000万円トレ−ダ−の悩ましき日々

藤沢数希
ダイヤモンド社

現実を視よ

柳井正
PHP研究所

日本はなぜ開戦に踏み切ったか—「両論併記」と「非決定」

森山優
新潮社

日本人が世界に誇れる33のこと

ルース・ジャーマン・白石
あさ出版

アートオブシンプルフード—『美味しい革命』からのノート、レッスン、レシピ

アリス・ウォータース
小学館

アンネ、わたしたちは老人になるまで生き延びられた。—クラスメートたちがたどるアンネ・フランクの思い出

テオ・コステル【著】,桜田直美【訳】
清流出版

殺処分ゼロ—先駆者・熊本市動物愛護センターの軌跡

藤崎童士
三五館

祈りよ力となれ—リーマ・ボウイー自伝

リーマ・ボウイー,キャロル・ミザーズ【著】,東方雅美【訳】
英治出版

ザ・プレゼンテーション

ナンシー・デュアルテ,中西真雄美
ダイヤモンド社

とんでもなく面白い仕事に役立つ数学

西成活裕
日経BP社

137億年の物語—宇宙が始まってから今日までの全歴史

クリストファ−・ロイド【著】 野中香方子【訳】
文藝春秋

いよいよローカルの時代—ヘレナさんの「幸せの経済学」

ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ, 辻信一
大月書店

橋下劇場

読売新聞大阪本社社会部
中央公論新社

アメリカ格差ウォーズ—99%対1%

町山智浩
講談社