六本木ヒルズライブラリー

今読んでおくべき最新書籍16冊 -2012年8月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。


ノーベル経済学賞を受賞し、世界でもっとも影響力がある経済学者の
主張に、ふつうの人が反論するのは難しいでしょう。
そのため『世界の99%を貧困にする経済』を一読しても、ああそうなのか、
お説ごもっとも、としか言えず、批判的に読み込むようなことができなくて、もどかしさを覚える人も多いかと思います。

しかしそれでも、私たちが生きているこの資本主義社会のひとつの極である米国で、どのように貧富の差が拡大しているのかということについて考えるのはとても大切なこと。この本はそのヒントになり得ます。

ではどうしたらよいのか? を語る、不平等をなくすための方策に割かれているページが少ないのが残念ですが、経済と政治、ルールについて、重要な視点を得ることができるでしょう。


その政治をなりわいとしている政治家が、再発ではなくそれぞれ別々のがんを4回も発症しながら、淡々と仕事をしてきた日常をつづる『全身がん政治家』。
がんの宣告を何回も受けながら、決して落ち込まず、自分を客観視する冷静な態度に、圧倒されてしまいました。

治療について恵まれた環境にあるのは確かですが、だからこそ、このような試練が与えられたのか?
豊富な治療情報と、プロの医療ライターによる読みやすさも、この本をお薦めする理由です。


がんの宣告ほどでなくても、人は皆、変化を嫌います。
たとえば、これまで冥王星について考えたことのなかった人でも、「冥王星は惑星ではなくなりました」と言われると、え、変えないでほしい、と思ったりしませんか?

子どもの頃に覚えた「水・金・地・火・木・・・」が変わってしまうなんて、とても淋しいこと。

どうしてそうなったのか、そうせざるを得なかったのかを、『冥王星を殺したのは私です』は、理解させてくれます。

科学者という人がどんな生活を送っているのか、初めての子どもを持った父親の想いとは?
ということも、ビビッドに伝わってきました。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)

世界の99%を貧困にする経済

ジョーゼフ・E.スティグリッツ【著】,楡井浩一【訳】
徳間書店

全身がん政治家

与謝野馨
文藝春秋

冥王星を殺したのは私です

マイク・ブラウン【著】,梶山あゆみ【訳】
飛鳥新社

父と息子のフィルム・クラブ

デヴィッド・ギルモア【著】,高見浩【訳】
新潮社

ウナギ大回遊の謎

塚本勝巳
PHP研究所

途中下車—パニック障害になって。息子との旅と、再生の記録

北村森
河出書房新社

ツールズ

フィル・スタッツ,バリー・マイケルズ
早川書房

人生を変える「数学」そして「音楽」 — 教科書には載っていない絶妙な関係

中島さち子
講談社

よみがえる力は、どこに

城山三郎
新潮社

負けない力—一流の仕事ができる人に共通する武器

新将命
東洋経済新報社

アフリカの奇跡—OUT OF AFRICA 世界に誇れる日本人ビジネスマンの物語

佐藤芳之
朝日新聞出版

サーチ!—富と幸福を高める自己探索メソッド

チャディー・メン・タン【著】,柴田裕之【訳】
宝島社

ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術

マリオ・アロンソ・プッチ【著】,梶浦真美【訳】
アチーブメント出版

超訳古代ローマ三賢人の言葉

マルクス・トゥリウス・キケロ,ルキウス・アンナエウス・セネカ
PHP研究所

武器としての交渉思考

瀧本哲史
星海社

たかが英語!

三木谷浩史
講談社