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ライブラリアンの書評    2019年3月

毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?




もう20年近く前のことになりますが、友人たちと一軒家を借りて共同生活、今でいうシェアハウス生活をしていました。場所はJR中央線阿佐ヶ谷駅より徒歩2分程度。そのころはまだシェアハウスなるものが今ほど一般的ではなかったために、友人たちに話せば珍しがられ、「遊びに行きたい」と言われれば招待し、ルームメートも友人を呼ぶものですから、帰宅すれば10数人いるような「混沌」も珍しくありませんでした。

その数年後、ルームシェアをしている友人宅を訪れた際、そのおしゃれな生活スタイルに驚いたことを記憶しています。住人によって生活は十色でしょうが、「ルームシェア」は時代に最適化して更新されているのかと思ったものです。



今回ご紹介する書籍のタイトルは「SHARE LIFE」。シェアというスタイルそのものが、すでに新たな生き方であることを謳います。幸福のロールモデルが無い現代、様々なものを「シェア」を通して解決していこう、と。

そのために必要なのは、お金でもモノでもない「信頼」。かつての日本にあった「お互いさま」という精神に、そのルーツがあるとします。

夫婦と子供ふたりという4人構成の家族を「標準世帯」といい、平成の初めころには40%近くだったものが2015年には26.9%となり、もはや標準とは呼べなくなりました。変わって急速に増加しているのは「単独世代」。全世代的な「ひとり暮らし」の増加が見られます。


だからこそ、血縁だけに縛られない「シェア」の必要性が問われます。シェアリングエコノミーをはじめとした、新たなテクノロジーによって生まれた概念は、まだまだこれから広がっていくであろうものです。

アカデミーヒルズライブラリーも「場所を、書籍を、知識をシェアする」場所。
「シェア」を通して、時代はどのように変化していくのでしょう。

 
 
 

  (ライブラリアン:結縄 久俊)
  
 

シェアライフ—新しい社会の新しい生き方

石山アンジュ
クロスメディア・パブリッシング


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