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ピープル

一柳 慧(いちやなぎ・とし)

作曲家、ピアニスト

プロフィール

一柳 慧

1933年兵庫県生まれ。作曲を平尾貴四男、ジョン・ケージ、ピアノを原智恵子、ヴィヴェレッジ・ウェブスターらに師事。1950 年代後半からニューヨークを中心に、ケージ、デヴィッド・テュードアらと実験的音楽活動を展開。61 年帰国、偶然性や図形楽譜を用いた作品と、欧米の新しい音楽の紹介と演奏によって、さまざまな分野に強い刺激を与える。常に日本音楽界の中心として活動を続け、これまでに尾高賞を4 回、フランス文化勲章(1985 年)、毎日芸術賞(1988 年)、京都音楽大賞(1988 年)、紫綬褒章(1999 年)、サントリー音楽賞(2002 年)など受賞多数。作品はオペラ、交響曲、協奏曲、電子コンピューター音楽、雅楽、聲明など多岐に渡っており、ベルリン・フェスティバル、ウィーン・モデルン、オランダ・フェスティバル、フィンランド・フェスティバルからの委嘱や招聘も数多く受けている。現在、神奈川芸術文化財団芸術総監督、アンサンブル・ニュー・トラディション総合ディレクター、トーキョーワンダーサイト・スーパーバイザーなどを務める。2008 年より文化功労者。


関連講座

2011年12月

森美術館「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」 パブリックプログラム
シンポジウム第5回「空間から環境へ:同時代のインターメディアな活動と万博」
講座開催日:2011年12月18日 (日)

メタボリズムが全盛を極めた1960年代は、美術、音楽などさまざまな芸術ジャンルが従来の領域を超えて活動したインターメディアな時代でもありました。なかでも、「環境(エンバイロメント)」の概念は彼らの活動をつなぐキーワードのひとつであり、それは1966年の「空間から環境へ展」を経て、1970年の大阪万博で結晶化されたといえます。本シンポジウムでは、まさにその渦中にいたクリエイターを中心に、当時の「環境」の背景や多角的な解釈、メタボリズムの概念との親和性、70年万博における広がりを検証し、そこから半世紀後の現代に生きる私たちがどのような精神を継承できるのかを議論します。


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