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今読むべき最新書籍12冊 -2016年5月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何?

新着本からお薦め書籍をご紹介します。



子どもの頃の読書の思い出についての皇后の講演をまとめた書籍、『橋をかける』。その編集者として著名な末森千枝子さん。主宰した「すえもりブックス」から出版された本の質の高さは、多くの人が絶賛しており、復刊が相次いでいるほどです。

その末森さんの生涯には、戦争、夫の突然死、子どもの難病と障がい、会社の倒産、東日本大震災と、様々な難題が降りかかってきました。それらのひとつひとつに誠実に向き合い、今も子どもたちに絵本を届けるプロジェクトを続けています。

人生の困難にしなやかに毅然と立ち向かう彼女の強さに、勇気づけられる人は多いのではないでしょうか。





最近、英国ロンドンにイスラム教徒の市長が誕生したことは、大きな話題になりました。この本の著者、ボリス・ジョンソンも、英国以外の様々な国の出身の祖父母等を持つ、多様な文化に触れて育った前ロンドン市長です。

その彼が情熱を込めて語るウィンストン・チャーチルの姿。「たった一人で歴史と世界を変える力」という副題に表れているように、個人の力で歴史を変えた人が、ほんの50年程前までにはこの世に存在していたという事実は、私たちに希望を与えてくれます。




差別に序列化、仲間はずれに無視・・・。まるで日本のムラ社会にそっくりだと、読みながら何度も思ったのは『パークアヴェニューの妻たち』。世界でもトップクラスの富裕層が、ニューヨークの中でもごく狭い、限られた地域にひしめき合っていると、まさにムラ社会特有の限られた思考しかできなくなってしまいます。

お金持ちの生活実態を人類学になぞらえてルポする筆者の姿勢には、かなり疑問を持ちました。が、同じような環境ならば同じように反応するのが人間だということを気楽に教えてくれます。外の世界に出てみれば誰も気にしないようなことを、必死になって達成しようとする女性たち。その姿を笑うことは誰にもできないでしょう。



(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実


「私」を受け容れて生きる

末盛千枝子
新潮社

チャーチル・ファクター—たった一人で歴史と世界を変える力

ボリス・ジョンソン : 石塚雅彦
プレジデント社

パークアヴェニューの妻たち

ウェンズデー・マーティン : 佐竹史子
講談社

通貨の未来 円・ドル・元

英『エコノミスト』編集部 : 池村千秋
文藝春秋

スーパープログラマーに学ぶ最強シンプル思考術

吉田塁
ディスカヴァ−・トゥエンティワン

未来化する社会

アレック・ロス : 依田光江
ハーパーコリンズ・ジャパン

みんなの持たない暮らし日記

SE編集部
翔泳社

東川スタイル

玉村雅敏 : 小島敏明
産学社

バリアバリュー—障害を価値に変える

垣内俊哉
新潮社

ハーバードの人生が変わる東洋哲学

マイケル・ピュエット : 熊谷淳子
早川書房

ルポ雇用なしで生きる—スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦

工藤律子
岩波書店

言ってはいけない

橘玲
新潮社


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