六本木アートカレッジ
六本木アートカレッジ
語る、つなぐ
~記憶のアンテナにふれるとき~
日時
2014年11月24日
(月)
11:20~12:20 (開場 11:00)

内容
日本人にとって死者はとても近しい存在でした。日本の風習である「お盆」は、死者を迎え一緒に過ごす期間として古くから受け継がれてきましたが、これは日本独特の文化です。
650年前から続く伝統芸能「能」もその一例です。能の物語の多くは、 旅人である“ワキ”が、ある所に行き、亡霊や精霊である“シテ”と 出会うところから始まります。死者と語ることが、他の伝統芸能と異なる点であり、一度も途絶えていない芸能であることの理由なのかもしれません。しかし近代の思想では、論理的であることが重んじられ、論理に乗らないことは、認められず、なかったことになる。死者について語ることもなくなっていきました。
が、3.11以降、死者と私たちの関係が変わったように思われます。死者について語ること、死者とともに語ることがしばしば行われているように感じます。それは、生きている私たちの気持ちを慰める為ではなく、日本が昔から行っていた死生観に似ています。
今回のトークセッションでは、能をフックに古くから日本に語り継がれている文化、死生観など、私たちが忘れかけている大切なことについて、作家のいとうせいこう氏、能楽師の安田登氏にお話しいただきます。
650年前から続く伝統芸能「能」もその一例です。能の物語の多くは、 旅人である“ワキ”が、ある所に行き、亡霊や精霊である“シテ”と 出会うところから始まります。死者と語ることが、他の伝統芸能と異なる点であり、一度も途絶えていない芸能であることの理由なのかもしれません。しかし近代の思想では、論理的であることが重んじられ、論理に乗らないことは、認められず、なかったことになる。死者について語ることもなくなっていきました。
が、3.11以降、死者と私たちの関係が変わったように思われます。死者について語ること、死者とともに語ることがしばしば行われているように感じます。それは、生きている私たちの気持ちを慰める為ではなく、日本が昔から行っていた死生観に似ています。
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