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「英語を勉強する」のではなく、「英語で議論し、世界的な視野で考えて提言を行う」

石倉洋子のグローバル・ゼミ(Global Agenda Seminar)2014の第1回を開催!

更新日 : 2014年07月23日 (水)

Global Agenda Seminar 2014

Session1:Global Perspective
ファシリテーター:石倉 洋子(一橋大学名誉教授)
ゲスト:黒川 清(政策研究大学院大学アカデミックフェロー/東京大学名誉教授)
文/小林 麻実 写真/スクール事務局

黒川清
黒川 清(政策研究大学院大学アカデミックフェロー/
東京大学名誉教授)

石倉 洋子
石倉 洋子(一橋大学名誉教授)

六本木ヒルズ森タワー49階の会場に集まった20名の参加者たちは、これから何が起きるのかと緊張した面持ち。
それを見てとって、ファシリテイターの石倉洋子・一橋大学名誉教授は、「この中でナーバスになっている人はどれくらいいますか?」と問いかけます。

するとほぼ全員が挙手。緊張しているのは自分だけではないとわかり、一気にクラスの雰囲気は暖かいものになりました。

「これから皆さんにはさまざまな問いかけがなされ、意見を求められますが、このクラスの中での発言や行動にリスクはありません。グローバル社会で生きていくレッスンをしていくのですから、安心して思ったことを発言して下さい」と、綺麗な英語で皆の気持ちをほぐしていきます。

そこに登場したのは、黒川清・東京大学名誉教授。
"Uncertain Times -quo vadis Japan?"(不確かな時代-日本はどこへ行くのか)と題された講義は、参加者の度肝を抜くような情熱で、いかに世界が素早く変わっているか、それぞれの事象が国境を越えてつながっているか、を語るものでした。

アラブの春が起こるまさにその一週間前にチュニジアにいたという黒川氏は、アラブの春の現状、ウクライナ情勢、東大発のベンチャーを米グーグルが買収、クリミア、東シナ海、ISISといった、わずか数週間以内に世界で起こった変化が、それ以前にはまったく予想できないものであったとを指摘します。そして、「なぜか?」と問いかけます。

「現代は、一球一球の間に考える時間があるような野球の時代ではなく、常に一人ひとりが考えながら走り続けるサッカーのような時代。休みなく変化し続け、予想できず、しかし壊れやすくもある。」といった黒川氏の迫力あるお話は、グローバリゼーションを人類の成長とともにとらえるスケールの大きいものでした。参加者も積極的に英語で質問します。

その後、自己紹介ゲーム等でお互いに知り合った後、石倉氏のファシリテーションの下、「私の仕事は10年後も存在しているか?」というテーマでディスカッションを行いました。自分の知らない業界の実態を知ることになり、参加者の皆さんは興味津々。

3時間の英語セッションの後は石倉氏、黒川氏も含め全員で懇親会(ここだけは日本語OKでした!)を行い、GAS2014がスタートしました。