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活動レポート

途上国支援から、震災地支援を考える

~3/10日本元気塾ホームカミングデーの開催報告~

日本元気塾活動レポート

アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2011年3月10日(木)
文/さの 写真/アカデミーヒルズスタッフ

日本元気塾は3月10日(木)に1期生、2期生の交流を目的とした塾生イベント「日本元気塾セミナー特別編ホームカミングデー2011」を開催し、懇親会には多くの塾生が集い、近況を報告しあいました。

今回のイベント第一部として、日本元気塾セミナー『テクノロジーを途上国に届けよう!』を開催。オンラインを通じて途上国に必要とされるテクノロジーを届ける試みをしている米国NPO法人「コペルニク」の共同創設者/CEOの中村俊裕さんをゲストとしてお招きしました。

米倉塾では、授業として事前にコペルニクについて研究をし、コペルニクの活動を広めるために効果的なプランを考えてきました。そして、イベント当日、米倉塾代表者が中村さんに向けて、プレゼンを実施いたしました。さすがアクションありきの日本元気塾生は、実際にiPhoneアプリの試作品を作ってくるなど具体的な提案がなされました。

数ある提案の中でも、「コペルニクの扱う製品は、日本における大規模震災における緊急物資として活用できるのではないか?まずは、企業への緊急対策品セットとして販売してはどうか」というプランには、中村さんも「なるほど」と納得いただいた様子でした。そして、セミナー後の控室でも、「途上国のライフライン支援のための製品は、インフラが途絶えてしまった場合、日本でも途上国と同じように必要とされるに違いない」と米倉先生と中村さんは熱く語りあっていました。

▲中村俊裕さん(コペルニク共同創設者/CEO)[写真中央]
会場には、実際にコペルニクの製品「ソーラーランタン」や「(携帯型浄水器)ライフストロー」「(視力調節が自在にできる)メガネ」が展示されました。

まさか、この翌日に本当に大規模な震災が起きてしまうとは、夢にも考えていませんでした。
しかし、現実に、インフラが壊れた今、コペルニクのプロダクツを被災地で求める声がとても大きくなったそうです。

今、コペルニクは、東日本大震災の被災者緊急支援プロジェクトとして、被災者が必要としている物資でコペルニクが調達可能なプロダクトを被災地へ届ける活動をスタートさせています。これまでの募金活動(第1弾、第2弾)によりソーラーランタン「D-Light S10(ディー ライト S10)」1,600個 が被災地に届けられることが決まっているそうです。そして、現在は、第3弾、第4弾としてソーラーランタン「D-Light S10」1,000個と、太陽光で充電可能な補聴器(充電パネルと電池4つ付き)50セットを送るプロジェクトが進んでいます。このプロジェクトは、日本元気塾、グローバル・アジェンダ・ゼミナールの有志メンバーが賛同し、募金活動に協力しています。

■詳細はコペルニクのウェブサイトをご覧ください。 
「コペルニク東日本大震災被災者緊急支援プロジェ クト」
第3弾「ソーラーランタン」 第4弾「太陽光で充電可能な補聴器」

日本元気塾は、「ニッポンを元気にする」「一人ひとりが一歩踏み出すことで世界は変わる」をコンセプトに始まったプロジェクトです。今回の震災に対しては、このコペルニクのプロジェクト支援の他にも、日本元気塾生一人ひとりが、個人でできることから支援活動の輪を広げています。

「日本元気塾」としては、長期的な視点でこれからの日本ができることを考える機会を、今後作っていきたいと思います。