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サイエンスシリーズ ロボット:人と機械の交差点

不思議なロボットの世界を覗いてみました

ライブラリートーク

【ライブラリートーク・レポート】
サイエンスシリーズ ロボット:人と機械の交差点
~Human-Robot-Human Interaction~
スピーカー:瀬戸 文美(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター 主任研究員)
2009年12月15日(火)開催

(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター 主任研究員)
瀬戸文美さん(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター 主任研究員)
ロボットと聞いて、何を想像しますか?
アトムのように人間を助けてくれる人型ロボットを想像する人もいれば、工場作業機械のようなロボットを思い浮かべる人もいるかもしれません。

今回のサイエンスシリーズでは、不思議なロボットの世界を千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの瀬戸文美さんと一緒に覗いてみました。

ナノサイズで動き回る医療用のロボット、700トンもあるトラクター型ロボット、危険な作業を人の替わりに行うロボットもいれば、ヒューマロイドのように人間を模倣するロボットや、人間の相手をするロボットなど、あらゆるタイプのロボットの動画の紹介を交えお話いただきました。動画を見ていると、ロボットのデザインや用途については、国の特色やセンス、遊び心が反映されていることがよくわかります。また、サイズも用途もバラバラなロボットを見て、「一体、ロボットって何なんだろう?」と不思議な感覚に陥ります。
「実はロボットの定義とは 大変曖昧なものであり,“センサー(感じて)”、“コンピューター(考えて)”、“アクチュエーター(動く)”の3つが揃っているのが一つの目安と瀬戸さんはいいます。

ライブラリートーク会場の様子
ライブラリートーク会場の様子
瀬戸さんが、ロボットという未知の分野に興味を持ったのは意外なきっかけからでした。
子供の頃に読んだ『火の鳥-復活編』に出てくるロビタがきっかけだそうです。人間の心を持ち、人間臭いところがあるロビタのようなロボットを作りたいと思い研究の道に進まれました。ロボットは決められた以外のことには基本対応ができません。これを人間が補うことによってロボットと協調して作業を進めることが出来ないかと、日々研究に取り組まれています。

研究室でのエピソードや現在のロボット事情など瀬戸さんのお話を聞いていると、遠い存在だと思っていたロボットが急に近い存在に思えてくるから不思議です。ライブラリートーク後のHello Timeは、瀬戸さんを囲み楽しみロボットについて語る楽しい時間となりました。

サイエンスシリーズでは、これまで物理学、天文学、地震学、生物学と普段の生活では中々知ることの出来ないサイエンスの分野を取り上げ開催してまいりました。各分野で活躍されている方に、わかりやすく楽しくお話いただいています。
次回も是非お楽しみに!

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