六本木ヒルズライブラリー

今さら聞けない文章の基本ルールから、ビジネスに使える文書まで!

高橋 恵治さんの『あたりまえだけどなかなかできない文章のルール』

相手に意図や真意が伝わらない、いつも文章を書くのに苦労している、どうしても書くのに時間がかかってしまうとお悩みの方、必見の一冊です。相手に伝わる、相手に響く、相手を動かす文章のコツ!が、手に取るようにわかります。
本書は、長年編集の仕事に携わられたメンバーの高橋恵治さんのブログ『心を動かす文章を書く力』が、書籍編集者の目に留まり生まれたそうです。まずは是非、ライブラリーの書棚でご覧ください。


 私たちは日常、あたりまえのように文章を目にし、これまた、あたりまえのように文章を書いています。あたりまえなのに、文章を書くことに苦手意識をもってしまったり、敷居が高いと思ってしまったりするのはなぜなのでしょうか。
 もしかしたら、「いい文章」の定義が、あまりにあいまいだからかもしれません。
 
 ビジネスマンに求められるのは、小説家のようなうまい文章ではありません。そうではなく、読み手に伝わり、読み手が行動してくれる文章です。
 「読み手は誰?」「読み手にどんな行動をとってほしい?」
 この2点を考えて文章を書くだけで、あなたの文章は驚くほど「伝わる」ようになるはずです。

 もうひとつ、伝わりやすい文章を書くコツをお教えしましょう。
 それは、「簡潔に書くこと」です。といっても、「どうしても長くなってしまうんです」と言われるかもしれません。そんなときは、伝えたいことを「箇条書き」にしてみてください。頭の中もスッキリ整理されますし、読む人にもわかりやすく親切です。

 「あたりまえだけどなかなかできない文章のルール」では、このような文章のコツを100のルールにまとめました。
 「準備する」→「書く」→「見直す」という流れにしたがって挙げたルールと、日頃から気をつけたいルールをとり上げています。
 レシピ通りに作れば料理ができるように、100のルール通りに書けば伝わりやすい文章にできるはずです。
 
 実は、文章で伝わるのは、伝えたいことのほんの数パーセントといわれます。伝わらなくて当たり前なのです。
 「どう書いたら伝わるだろう?」と試行錯誤しつつ、どんどん書いて、失敗も成功もどんどん経験しようではありませんか。
 経験から得た「伝わる文章を書く力」は、あなたの一生の財産になります。

  *  *  *

 明日香出版社の編集者さんからオファーをいただいたのは、2009年の8月でした。
 その年の5月まで出版社で編集をしていた私は、自分が著者になるなどとは思いもせず、実務と独学で学んだ文章のコツを、ただひたすらブログに書きためていたのです。
 明日香出版社さんと私を繋いだのはブログであり、そのブログに載せられた文章でした。
 文章は人と人とを繋ぎ、思いもしなかった世界を見せてくれるものです。

高橋 恵治さん (文章コーチ)


1970年、長野県生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、出版社に入社。雑誌記者・書籍編集者として15年のキャリアを積む。同時に心理学とコピーライティングを独学で身につけ、正しい日本語表現とともに「売れる文章」にも精通するようになる。
出版社在職中に個人名で執筆したイーブックが1000部を超えるヒットとなり、2009年に独立。
現在は、企業のホームページ、セールスレター、メールマガジンの代筆に加え、チラシ、ダイレクトメールなど販促文章のコンサルティングをメインに行う。
得意なインターネットマーケティングを活かし、自身でも広告コピーライティングに的を絞った教材やホームページテンプレートを販売している。
また、文章力に悩む個人向けに、インターネット塾「書く力!塾」を主宰。無料でテキストを配布し、文章指導を行っている。

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高橋恵治
明日香出版社