六本木ヒルズライブラリー

会社を、生活を元気にするための「ルールブック」作り!!

河村卓さんの『会社を元気にする就業規則』

 会社のルールブックである就業規則は、皆さんにとって身近なものでしょうか。必要なときだけ慌てて見る、そんな方も多いのではないでしょうか。
 社会保険労務士として、25年間 労務管理を指導されてきた河村卓さんは、せっかく作成された就業規則がうまく活用されていない例を多く見られてきたそうです。
 経営者・管理者も就業者も、就業規則を元にした運用ルールが明確になると、安心して仕事に打込め、お互いの信頼関係を深められる元気で活力ある会社になるそうです。就業規則の意味がよく分かる河村さんのご著書を、ぜひライブラリー書棚でご覧ください。


 解雇、リストラ、給与の引き下げ、雇用契約の打ち切り、セクハラ、メンタルヘルス…
 働く人と会社の間でトラブルが多発しています。多くの場合、基本的なルールが曖昧だったり、労働条件の未整備が原因です。
 
 これまで25年間、社会保険労務士として中小企業の労務管理の指導をして感じたのは、せっかく作成された就業規則が活用されていないことです。管理者も労働者も就業規則に書かれていることの意味をよく理解できないまま、何となく日常の仕事に追われ、土壇場になってトラブルが発生するということが多いのです。

 特に、経営者や管理者は労務問題が発生してから慌てて対応を検討することが多く、いまや多くの知識で理論武装した労働者にかなわない、ということが目立ってきました。

法律で定められたせっかくの制度を知らないために、労使双方が無駄なエネルギーを使い、苦労していることが見受けられます。
 
 この本では、特に経営者・管理者の方に就業規則作成の意義と内容の基本的理解をしていただくために、法律用語はなるべく避けて、平易な表現で就業規則とは何かということを著しました。

 ルールが明確になることで、働く人が安心して仕事に打ち込める。経営者・管理者も自信を持って部下の指導・教育ができる。そんな職場が、お互いの信頼関係を深め、元気で活力ある会社になるのです。

 多くの方に、ルールと上手くつきあうための基礎知識を理解していただきたいと思います。

河村 卓さん ( 特定社会保険労務士/社会保険労務士法人ジャパン・パーソネル・サポート 代表社員/東京都社会保険労務士会 理事 )


1958年兵庫県西宮市で生まれる。
1981年東京農工大学農学部を卒業後、建設会社勤務を経て、
1985年社会保険労務士 登録。同年 河村労務管理事務所 入所。
2003年4月1日、東京都で最初の社会保険労務士法人を設立し代表社員となる。
これまで、中小企業の労務管理に関する相談に応じ、現在も数百社の顧問を務める。
法務省、商工会議所、税理士会、法人会、青年会議所、ロータリークラブなどでの講演多数。
趣味はラグビーとワイン。毎週日曜日は、横浜のグランドを中心に現役プレーヤーとしてラグビーを楽しんでいる。夢は、70歳を超えてもラグビーでトライをとること。
東京都町田市在住、妻と二男。

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河村卓
文芸社