六本木ヒルズライブラリー
ライブラリー・スペシャル メンバーが書いた本
-現職の検事でもいらっしゃる郷原さんが、この本を書かれたきっかけは何なのでしょう?
コンプライアンスという言葉は、最近良く聞かれるようになりましたが、単に「法令遵守」とだけ訳されています。これでは形式的に法律を守ってさえいれば良いのかと誤解されてしまいます。
「法令遵守」だけにこだわると、コンプライアンスで不祥事を防止するどころか、逆に不祥事の再発につながるということにもなりかねないのです。
-たとえば、どんなケースでしょうか?
本の中で取り上げたのは、三菱自動車や雪印乳業などですね。
三菱自動車などは、企業倫理の推進のために、専門家も絶賛するくらい完璧な組織体制を備えていました。ところがそれが逆に「言い訳」になってしまって、社会において企業は何をすべきかという、肝心なことを考えなくなってしまった。
それがリコール隠しの発覚に表れています。
「法令遵守」の優等生企業ほど、思考停止に陥ってしまいがちです。
-しかし、「形を守るだけでは駄目で、企業全体の組織文化を変えていかなければならない」と言われてしまうと、よりハードルは高くなるわけですよね。そんな難しいことはできないと、諦めてしまう経営者の方もいらっしゃるのでは・・・
そんなことはないんです。そもそも、「この企業は何のために存在しているのか」というミッションが明確になっていれば、本末転倒なことは起こらない。
企業に対する社会的要請を感じ取るセンスを持ち、それに「適応」していくための5つの要素について、本の中では詳しく説明していますので、ぜひご覧下さい。
-それは確かに、リスクを低減するための最も低コストなやり方でもありますよね。
ところで、郷原さんの前著は独占禁止法について書かれたものでしたが、コンプライアンスのお話とは関係があるのですか?
実はコンプライアンス・プログラムというのは、米国で独占禁止法を企業に守らせるために生まれたされたものだったのです。独占禁止法に関連してコンプライアンスを考えているうちに、今のコンプライアンス論にたどりついたということです。
-ところで、六本木ライブラリーのメンバーには、企業経営者の方や起業を志す若い方々も多いのですが、郷原さんからのコメントを頂けますか。
このライブラリーには、社会の要請を鋭敏に受け止めて真のコンプライアンスを実現していくことができる、レベルの高い方々が多いのだろう思います」。
しかしそれでも、まだまだ本に書き切れなかったお話もありますので、本にまつわる疑問などありましたら、直接ライブラリーでお声をおかけ下さい。
コンプライアンスという言葉は、最近良く聞かれるようになりましたが、単に「法令遵守」とだけ訳されています。これでは形式的に法律を守ってさえいれば良いのかと誤解されてしまいます。
「法令遵守」だけにこだわると、コンプライアンスで不祥事を防止するどころか、逆に不祥事の再発につながるということにもなりかねないのです。
-たとえば、どんなケースでしょうか?
本の中で取り上げたのは、三菱自動車や雪印乳業などですね。
三菱自動車などは、企業倫理の推進のために、専門家も絶賛するくらい完璧な組織体制を備えていました。ところがそれが逆に「言い訳」になってしまって、社会において企業は何をすべきかという、肝心なことを考えなくなってしまった。
それがリコール隠しの発覚に表れています。
「法令遵守」の優等生企業ほど、思考停止に陥ってしまいがちです。
-しかし、「形を守るだけでは駄目で、企業全体の組織文化を変えていかなければならない」と言われてしまうと、よりハードルは高くなるわけですよね。そんな難しいことはできないと、諦めてしまう経営者の方もいらっしゃるのでは・・・
そんなことはないんです。そもそも、「この企業は何のために存在しているのか」というミッションが明確になっていれば、本末転倒なことは起こらない。
企業に対する社会的要請を感じ取るセンスを持ち、それに「適応」していくための5つの要素について、本の中では詳しく説明していますので、ぜひご覧下さい。
-それは確かに、リスクを低減するための最も低コストなやり方でもありますよね。
ところで、郷原さんの前著は独占禁止法について書かれたものでしたが、コンプライアンスのお話とは関係があるのですか?
実はコンプライアンス・プログラムというのは、米国で独占禁止法を企業に守らせるために生まれたされたものだったのです。独占禁止法に関連してコンプライアンスを考えているうちに、今のコンプライアンス論にたどりついたということです。
-ところで、六本木ライブラリーのメンバーには、企業経営者の方や起業を志す若い方々も多いのですが、郷原さんからのコメントを頂けますか。
このライブラリーには、社会の要請を鋭敏に受け止めて真のコンプライアンスを実現していくことができる、レベルの高い方々が多いのだろう思います」。
しかしそれでも、まだまだ本に書き切れなかったお話もありますので、本にまつわる疑問などありましたら、直接ライブラリーでお声をおかけ下さい。
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