六本木アートカレッジ

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アートと社会のつながりを探る
~箏の魅力 古典から現代そして世界へ~

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日時

2012年10月08日 (月)  14:50~15:50
終了しています

内容

 日本の伝統楽器である「箏」。
 中国から伝来したこの楽器は、盲人社会で伝承され、原型をとどめたまま今日に伝えられました。その「箏」を古典にとどまらずクラッシックや現代音楽までジャンルを問わず幅広く手がける箏曲家の西陽子氏に、「箏」の魅力と日本文化の底流にあるものはなにかを伝えていただきます。

 西氏は、「西洋の楽器は主張が強いが、日本の楽器は主張するよりもあえて一歩引くことによって聴く人を引き寄せる。つまり聴き手の意識を呼び覚ますことができる。それが日本の音楽の力。音を出す瞬間もさることながら、次の音を待つ“間”に大きな意味がある。箏の音は“木”の声。だから人が楽器を支配するのではなく、人が楽器に寄り添う。」と、「箏」の魅力を表現されています。

 既成のジャンルにとらわれることなく、日本古来の音を現代の音・世界の音と融合させつつ、海外演奏や作曲など幅広い活動を展開されている西氏、そしてモデレーターとして竹中理事長にも加わっていただき、「箏」と邦楽の可能性・広がりについてお話いただきます。


講師紹介

スピーカー
西陽子 (にし・ようこ)
箏曲家

和歌山県出身。沢井忠夫・沢井一恵の両氏に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。卒業と同時に皇居内桃華楽堂で御前演奏。平成5年度文化庁芸術研修員。
2008年~2009年ソロコンサート「SPIRIT OF A TREE~YOKO NISHI KOTO CONCERT~」アメリカツアー(ニューヨーク・ワシントン・シカゴ)、ハンガリー・ドイツツアー(ブダペスト・ベルリン・ケルン・フランクフルト・ミュンヘン)を行い、演奏とインタービューがドイツ主要4都市でラジオ放送される。2010年上海万博にてソロコンサート。コロンビア大学客員研究員として赴任(~2012)。2011年「植物文様」「ファンタスマ」「四季・熊野」に続き、ソロアルバム「月夜の海」をリリース。フルートとのデュオNINA DUOとしてカーネギーホールで公演。2012年にはさらに新しいCDのリリースやブラジル公演も予定されている。
新作初演、復元楽器の演奏、国内外のアーティストとの即興演奏、洋楽器やオーケストラとの共演、他分野の邦楽家や美術家・作家・詩人とのコラボレーション、自作自演等ソロ活動は多岐にわたる。
現在ニッポン放送「藤沢周平傑作選」の音楽を担当。根源的な視点から筝を見つめ、自由な発想と感性でさまざまな活動を展開。

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モデレーター
竹中平蔵 (たけなか・へいぞう)
アカデミーヒルズ理事長/慶應義塾大学名誉教授

Biography in English
1951年和歌山県生まれ。一橋大学経済学部卒業。博士(経済学)。
ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣を皮切りに、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣兼務、総務大臣を歴任。2006年よりアカデミーヒルズ理事長。現在、慶應義塾大学名誉教授。世界経済フォーラム(ダボス会議)理事。
著書は、『経済古典は役に立つ』(光文社)、『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎)、『構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌』(日本経済新聞社)、『研究開発と設備投資の経済学』(サントリー学芸賞受賞、東洋経済新報社)など多数。

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