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活動レポート
サイエンスシリーズ 「躍動する植物のミクロ世界」
~ダイナミックな細胞の動きにびっくり!!~
ライブラリートーク
【ライブラリートーク・レポート】
サイエンスシリーズ 躍動する植物のミクロ世界 ~細胞から生命の仕組みを知る~
スピーカー:小田 祥久(東京大学大学院理学系研究科特任研究員)
2010年11月30日(月)開催
今回のサイエンスシリーズは、植物の細胞をテーマに開催しました。生物の授業で習った、葉緑体や液胞などのワードは普段の生活の中ではなかなか浮かんできません。今回、そんな植物の細胞について東京大学大学院理学系研究科の小田祥久さんにご紹介いただきました。
小田さんは、幼少の頃より生物に興味を持ち、趣味であったアクアリウムを通して、人口的な自然環境ではなく、実際の自然をもっと知りたいと植物の研究を志されました。
大学の実習で体験した蛍光タンパク質と蛍光顕微鏡に魅了され、主に蛍光顕微鏡を用いて植物細胞の研究に専念されており、現在は木の細胞を中心に日々研究に邁進されています。
小田さんは、幼少の頃より生物に興味を持ち、趣味であったアクアリウムを通して、人口的な自然環境ではなく、実際の自然をもっと知りたいと植物の研究を志されました。
大学の実習で体験した蛍光タンパク質と蛍光顕微鏡に魅了され、主に蛍光顕微鏡を用いて植物細胞の研究に専念されており、現在は木の細胞を中心に日々研究に邁進されています。
小田さんから、まず生命の最小単位とされている細胞はいつごろ発見されたのか教えていただきました。
1665年、ロバートフックにより死んだ細胞が発見され、その後1800年代には生きた細胞が発見され、細胞説が確立されました。
生命の最小単位である細胞はどんな動きをしているのか?小田さんによってわかりやすく説明がされます。細胞の中には葉緑体や液胞、細胞壁などの多くのオルガネラと呼ばれる細胞内器官がひしめき合いながら動いています。
普通の顕微鏡ではその動きは捉えられないので染色して観察します。そんな小田さんの研究を飛躍的に前進させたのが2008年のノーベル化学賞を受賞された下村脩氏がオワンクラゲから発見した蛍光タンパク質の存在でした。特定の光に反応する蛍光タンパク質と、遺伝子組み換え技術を組み合わせることによって、生きた細胞の中で起こっている現象を、直接観察することができるようになりました。
小田さんが紹介する細胞の動きは、色鮮やかに発光しており、生命の最小単位の細胞がこんなにもダイナミックに動いているということを感じ、驚きの連続でした。
ライブラリートーク終了後には、熱心なメンバーからの質問が絶えず、夜遅くまで小田さんとメンバーの交流は続きました。
小田さんのお話にはワクワクするような発見や驚きが沢山詰まっていました。今後、このような基礎研究の分野がより多くの人の目に触れる機会が増えることを期待するライブラリートークとなりました。
サイエンスシリーズは、今後も不定期ですが開催いたします。
是非次回のサイエンスシリーズもお楽しみに!!
1665年、ロバートフックにより死んだ細胞が発見され、その後1800年代には生きた細胞が発見され、細胞説が確立されました。
生命の最小単位である細胞はどんな動きをしているのか?小田さんによってわかりやすく説明がされます。細胞の中には葉緑体や液胞、細胞壁などの多くのオルガネラと呼ばれる細胞内器官がひしめき合いながら動いています。
普通の顕微鏡ではその動きは捉えられないので染色して観察します。そんな小田さんの研究を飛躍的に前進させたのが2008年のノーベル化学賞を受賞された下村脩氏がオワンクラゲから発見した蛍光タンパク質の存在でした。特定の光に反応する蛍光タンパク質と、遺伝子組み換え技術を組み合わせることによって、生きた細胞の中で起こっている現象を、直接観察することができるようになりました。
小田さんが紹介する細胞の動きは、色鮮やかに発光しており、生命の最小単位の細胞がこんなにもダイナミックに動いているということを感じ、驚きの連続でした。
ライブラリートーク終了後には、熱心なメンバーからの質問が絶えず、夜遅くまで小田さんとメンバーの交流は続きました。
小田さんのお話にはワクワクするような発見や驚きが沢山詰まっていました。今後、このような基礎研究の分野がより多くの人の目に触れる機会が増えることを期待するライブラリートークとなりました。
サイエンスシリーズは、今後も不定期ですが開催いたします。
是非次回のサイエンスシリーズもお楽しみに!!
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