記事・レポート
伊勢谷友介とリバースプロジェクト その理念と実践に迫る
人類が地球に生き残るために、どうするべきか?
環境
更新日 : 2012年04月02日
(月)
第7章 新しい民主主義の形
伊勢谷友介: 僕ら個人は小さなピースにしかすぎないんですけれど、その1つのピースが動かないと、全体は動かないんです。その個々の意識をつなげる方法として、今はインターネットがあります。これを地方活性化にも生かそうと、新たに「Gov 2.0(ガバメント2.0)」というものを山口県萩市で始めました。
これは「Web2.0」を提唱したティム・オライリーがつくった概念で、「政府はプラットフォームでいい」っていう考え方なんです。国民が自分たちで問題提起して、考えて、決定して、実施して、自分たちがつくった世の中で自分たちが生きる。つまり究極的に「自分たちで生活をつくる」という考え方です。
片岡真実: 選挙で選んだ人が決めていくのではなく、市民がもう少し直接的に自分たちの街や社会をつくるプロセスに参加するんですね。新しい民主主義の形という気がします。
伊勢谷友介: そうなんです。夢物語なんて思われる方もいらっしゃるかもしれないですけれど、そんなことないですよ。
片岡真実: きょうはリバースプロジェクトの様々な活動を紹介していただくことで、背景にある伊勢谷さんの強い意志を教えていただいたような気がします。伊勢谷さんは誰でも参加できるプラットフォームをつくってくれていますので、きょうの話を受身で聞いて終わるのではなく、みなさんにも能動的に参加していただきたいですね。
伊勢谷友介: どなたでも関われますので、皆さんも、片岡さんも、リバースプロジェクトにぜひお力をお貸しいただければと思います。
世の中には1人では乗り越えられないことがたくさんあるけれど、誰かが動き始めなければいけないんです。このテーマにすごく近い内容で、(2012年)2月18日に『セイジ』という、僕が撮った映画を公開します。主人公のセイジという男は、社会の問題を看過することで心が痛めつけられちゃって、何もできなくて……あ、ストーリーは言っちゃダメですよね(笑)。ぜひ観てください。
現在起きている問題に対して、諦めるのはアホでもできるんです。僕は死んでから諦めようと思っていて、生きている間は自分ができる可能性を突き進んでいきます。これが僕の仕事になっていくはずだし、そうすることで僕自身が幸せになっていくと思うんです。死の直前まで、たとえ体が動かなくなったとしても、叫び続けていきたいと思っています。
片岡真実: 力強いメッセージを本当にありがとうございました。「宇宙から見た地球」のビジョンと「未来のビジョン」、その両方を持っているということが、俳優とリバースプロジェクトという、それぞれの具体的な活動の大元にあるのかなと感じました。
伊勢谷友介: ありがとうございました。(終)
これは「Web2.0」を提唱したティム・オライリーがつくった概念で、「政府はプラットフォームでいい」っていう考え方なんです。国民が自分たちで問題提起して、考えて、決定して、実施して、自分たちがつくった世の中で自分たちが生きる。つまり究極的に「自分たちで生活をつくる」という考え方です。
片岡真実: 選挙で選んだ人が決めていくのではなく、市民がもう少し直接的に自分たちの街や社会をつくるプロセスに参加するんですね。新しい民主主義の形という気がします。
伊勢谷友介: そうなんです。夢物語なんて思われる方もいらっしゃるかもしれないですけれど、そんなことないですよ。
片岡真実: きょうはリバースプロジェクトの様々な活動を紹介していただくことで、背景にある伊勢谷さんの強い意志を教えていただいたような気がします。伊勢谷さんは誰でも参加できるプラットフォームをつくってくれていますので、きょうの話を受身で聞いて終わるのではなく、みなさんにも能動的に参加していただきたいですね。
伊勢谷友介: どなたでも関われますので、皆さんも、片岡さんも、リバースプロジェクトにぜひお力をお貸しいただければと思います。
世の中には1人では乗り越えられないことがたくさんあるけれど、誰かが動き始めなければいけないんです。このテーマにすごく近い内容で、(2012年)2月18日に『セイジ』という、僕が撮った映画を公開します。主人公のセイジという男は、社会の問題を看過することで心が痛めつけられちゃって、何もできなくて……あ、ストーリーは言っちゃダメですよね(笑)。ぜひ観てください。
現在起きている問題に対して、諦めるのはアホでもできるんです。僕は死んでから諦めようと思っていて、生きている間は自分ができる可能性を突き進んでいきます。これが僕の仕事になっていくはずだし、そうすることで僕自身が幸せになっていくと思うんです。死の直前まで、たとえ体が動かなくなったとしても、叫び続けていきたいと思っています。
片岡真実: 力強いメッセージを本当にありがとうございました。「宇宙から見た地球」のビジョンと「未来のビジョン」、その両方を持っているということが、俳優とリバースプロジェクトという、それぞれの具体的な活動の大元にあるのかなと感じました。
伊勢谷友介: ありがとうございました。(終)
六本木アートカレッジ「人類が地球に生き残るために、どうするべきか?」
俳優、映画監督、美術家の伊勢谷友介氏は、「人類が地球に生き残るために何かできるのか」をテーマに、 主宰する「REBIRTH PROJECT」でさまざまなプロジェクトを展開してきました。特に、3.11東日本大震災以 降は精力的に活動を広げています。それは未来にとってどんな可能性を持っているのか、私たちは日常的 にどんな心構えが必要なのか?森美術館チーフ・キュレーターの片岡真実氏との対談で、アートもビジネス も社会問題も一体となって考える、広い視点から見た未来について語ります。
伊勢谷友介とリバースプロジェクト その理念と実践に迫る インデックス
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第1章 世界中の人が日本人と同じ生活をするには、地球が2.5個必要
2012年03月22日 (木)
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第2章 人類が地球に生き残るためのプロジェクト
2012年03月23日 (金)
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第3章 お米じゃなくて田んぼを買って、生産者と消費者の関係を変える
2012年03月26日 (月)
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第4章 デッドストック商品をデザインの力で蘇らせる
2012年03月27日 (火)
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第5章 3.11で問われたリバースプロジェクトの真価
2012年03月29日 (木)
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第6章 ソーシャルメディアが税金のあり方を変える
2012年03月30日 (金)
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第7章 新しい民主主義の形
2012年04月02日 (月)
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