六本木ヒルズライブラリー
書 籍
今読むべき新刊書籍12冊 -2020年11月-
「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
新着本からお薦め書籍をご紹介します。
思ってもみなかった程のテクノロジーの発展によって、ごく少数の大企業が、多くの人手を使うことなく、巨額の利益を上げることができる時代になりました。
それによってもたらされたのは、社会の基盤となる中間層市民の没落、格差。
これは資本主義を採用している以上、必ず起こってしまう「必然」と考えるべきなのでしょうか?
世界中のあらゆるところで見られるようになった社会の分断の原因には、富の分配の問題があります。
累進課税の強化等の制度変更によって、この亀裂を埋め、勝ち組の傲慢さを抑えることができるという本書の主張は、シンプルだけど力強いものです。
この本でもっとも印象に残ったところというのは、人によってかなり異なるのだろうと思います。
女性として生まれたトランスジェンダーの男性。
悩み、傷付きながらも様々な活動を行い、人々の意識や社会を変えてきました。
日々の苦しみと、仲間たちがもたらす希望。
「みんなと同じ」でいることに強い圧がかかる日本でも、何かを変革していく人たちは、いつも存在しています。
つくられた格差
エマニュエル・サエズ 、ガブリエル・ズックマン光文社
元女子高生、パパになる
杉山文野文藝春秋
日本史サイエンス
播田安弘講談社
新型コロナはアートをどう変えるか
宮津大輔光文社
知覚力を磨く
神田房枝ダイヤモンド社
海と山のオムレツ
カルミネ・アバーテ新潮社
認知バイアス
鈴木宏昭講談社
中国デジタル・イノベーション
岡野寿彦日経BP
世界最高峰の経営教室
広野彩子日経BP
いじめとひきこもりの人類史
正高信男新潮社
蓑虫放浪
望月昭秀、田附勝国書刊行会
目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙
ジョージナ・クリーグフィルムアート社
注目の記事
-
04月18日 (木) 更新
【重要】「アカデミーヒルズ」閉館のお知らせ
「アカデミーヒルズ」は、2024年6月30日をもって閉館させていただくこととなりました。これまでのご利用ありがとうございました。閉館までの間....
-
03月26日 (火) 更新
動的書房 ~生物学者・福岡伸一の書棚
目利きの読み手でもある生物学者の福岡伸一による、六本木ヒルズライブラリーのための選書書棚「動的書房」。2024年3月に新たに21冊が並びまし....
-
03月26日 (火) 更新
本には、人生を変え、時代を創るパワーがある!
2023年4月から2024年2月まで全6回で開催したシリーズ「編集者の視点〜時代を共に創る〜」。モデレーターの干場弓子さんと何度も企画会....
シリーズ編集者の視点〜時代を共に創る〜 <編集後記>
現在募集中のイベント
-
開催日 : 06月07日 (金) 19:00~20:30
日本に「DE&I」を広げるための私のアクション
日本において多様性の重要性は広く認識され、組織におけるダイバーシティ・エクイティ・アンド・インクルージョン(DE&I)という言葉も普....
-
開催日 : 06月06日 (木) 19:00~20:30
【最終回】カーティス先生と語り合いましょう!
カーティス教授の政治シリーズ最終回。1964年に初めて来日したカーティス先生は、米国そして日本国内という2つの視点で日本の政治を見続けてきま....
-
開催日 : 05月28日 (火) 19:00~20:30
メタバースは私たちの「学び」に何をもたらす?
いま注目されているメタバースでの学び。メタバースだからこそ得られる創造的な学びとは何でしょうか? バーチャル技術を活用した学びを牽引するN高....
~学びの本質を見つめ、未来を展望する~