日本元気塾

為末・遠藤ゼミの活動報告(4期)

日本元気塾
更新日 : 2015年07月24日 (金)

第1回「エッジを超え、自己を変革する力」為末大×遠藤謙の化学反応

講義概要

■開催日時 
2015年6月17日(水) 19時~21時

■概要
・塾生の自己紹介
・遠藤さん、為末さんによる講義
・クラス・ディスカッション
 

講義の感想レポート 

塾生による講義を終えての“熱い感想”を、毎回ご紹介していきます。 
今回は、薄井さん、上野さん、大河原さんのレポートです。



薄井さん
異なる領域、異なる個が交差するところに、どんな化学反応が生まれるか・起こせるかを想像したら、いてもたってもいられず、入塾を決めました。そんな遠藤・為末塾がついに開講。

自己紹介の中で、遠藤さんが専門的な話をされる際、「これ、わかりますか?」という質問を連発。それに対し、為末さんから「いやいや、わからないから説明をお願いします」という掛け合いが何度もあり、かなり笑えました。

講義を受けて、特に印象が残っている事は、ロボットが知能的・機能的にも発達し、何でもロボットで作れる時代が来たら、Made in Japan ならぬ Made in Humanってものに価値が出てくるかも、という発想。また、『いかに自分にサプライズを意図するか』、『仮説を設けて、仮説に拘らない』という一見、矛盾するような言説。他にも、経験に裏打ちされた心打たれる言葉も多々ありましたが、長文になってしまうのでこの辺で(笑)今後の遠藤・為末塾も楽しみです。
皆で盛り上げて、日本を元気にしましょう!


上野さん
遠藤さんと為末さん、両者のバックグラウンドは異なるため、一見して同じ「義足のパラリンピアがオリンピアを破る!」という同じ目的に向かって活動しているとは捉えづらかったのですが、今回のお話を伺って、なぜ二人が協業して義足を作成しているのか、理解することが出来ました。

個人的に印象的だったのは、遠藤さんが「パラリンピアへの支援」にこだわっている理由です。パラリンピアがオリンピアを破ることが出来れば、それが社会を動かすきっかけになるかもしれない。人間くさい理由で共感できました。社会って、強大だということなのだなとも考えなおし、私が元気塾を通して何を作り上げていくが出来るのか? という大きな問いを考えるきっかけにもなりました。

1つ残念だったのは、前半の講演内容と、その後の質疑応答でやりとりした内容が、まだ1つのテーマに向かっていない印象で、全体のまとまりがない点でした。もちろん、それだけ熱気に溢れた闊達な意見交換ができたということでもありますが。

これから本格的な元気塾の活動が始まります。自身が設定している3つの目的をクリアできるように、頑張って課題に取り組んでいきたいと思います。



大河原さん
「テクノロジーと人間との付き合い方で個としてのアイデンティティを高めていく価値観が求められている」「そのために足りていないものは、テクノロジーへのリテラシー」遠藤先生の言葉に、今人間が多様な変化を求められ、それによって個の優劣高低ではなく役割分担と尊重する未来へ進むべきだと言うメッセージを感じました。

そして為末先生の「知性」というものが一体何なのか?それは頭脳だけではなくそれらを含めた身体そのもののなかにあるのではないか?そもそも意思はどこから来るのか?意識と無意識とは何か?気持ちとは何か?と非常に今認識しているものがとても不確かで得体の知れないものであることを示唆する言葉に、今まで当たり前と思っていたことが違ったと言う気づきによって世界が変わっていることを感じました。

御二人の、考えに考えてそれを行動に繋げていく探求の姿勢、未知の世界を人間の根源的な欲求である「納得したい」心に従って進む様に、これから自分がどこまで引き込まれるか楽しみでもあります。


講師コメント

今回の講義を通じて、為末さん、遠藤さんはどのように感じたのでしょうか?



為末さん
私のバックグラウンドは陸上競技だったので、いざ社会に出るとほとんどのものが自分の専門分野とは違うので最初の方は躊躇をしていましたが、そのうちに全く気にせず他の世界に踏み入れるようになりました。
そうして気がついたのは、世の中で分けてあるものはあまり意味がないということです。それからは目的があり、メンバーが選ばれ、手段が決まるという順番に考えるようになりました。

第一回目で伝わりきらなかったかもしれませんが、エンジニアとアスリートの組み合わせが意外だということは全くなくて、むしろこれからは目的に従ってどんなバックグラウンドの人もつながるのではないかと思います。裏を返せば誰とでもなんとかやっていける力がこれからは必要ではないでしょうか。元気塾ではそんなことが伝わればいいと思っています。

遠藤さん
今後技術がどのように進んでいくかという個人的な見解の紹介から始まったわけですが、細かい説明をすることが面倒だと思ってしまう悪い癖のせいでうまく説明できなかったのかと反省しています。他者にどこまで自分の常識を求めるかというところが自分のような研究者はあまりうまくないのだと思います。ただ、なにか始める時に異分野の人たちとのコミュニケーションはまさにこういったお互いの歩み寄りが第一歩なんだとも改めて感じました。

今後求められている異分野同士のコラボのキー要素の一つとして、Xiborgでは、
「一つの現象にたいして、自分と為末の異なるバックグラウンドと言語による解釈がお互いの知見を広め、よりよい方向へプロジェクトを進めることができる」
という雰囲気が伝わっていたらいいなと思います。