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ライブラリアンの書評    2021年1月

毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?



クラウドツールやWebチャット、Zoomのおかげで効率アップ。
便利な時代になりました。
では仕事が楽になった? いやスピードは増すばかり。

そんな時代に合わせてなのか、料理も簡単に調理できるものが増えています。
便利な時代になりました。
ではそのぶん豊かになった? いや簡単さが味気なさを払拭できてはいません。


そもそも、料理をつくるとは。
自然・地球からもたらされた食材たちと、食事を食べる、その間にあるもの。
自然そのものをいただくこと。

料理をしながら、誰かのことを思ってつくる。
スーパーの陳列棚に並べた人、そこまで運んだ人。土から収穫し、生育を見守った人。種を蒔いた人。もちろん、食べてくれる人のこと。

料理をしながら、食材そのものと対話しながらつくる。
例えば貝。できるだけゆっくりと、貝に火を入れる。強火だと、味が傷んでしまう。「貝が気持ちよさそうにしている」のが美味しい。


料理研究家・土井善晴さんの料理に対する姿勢は、慌てず、力まず、自然です。
料理の腕はもちろんのこと、料理と対面する心構えを知ることができます。
この本を読んだ日に作る料理は、きっと美味しいはずです。
 

  (ライブラリアン:結縄 久俊)



料理と利他

土井善晴 中島岳志
ミシマ社


 

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