日本元気塾

日本元気塾 プレ座談会

更新日 : 2009年03月05日 (木)

第3章 「今だけ、ここだけ、あなただけ」の価値

モノはたくさんあるけれど、コトに飢えている。そういう人たちの心に火をつけたいです。(藤巻幸夫)

米倉誠一郎氏、髙島郁夫氏、藤巻幸夫氏
藤巻幸夫氏
藤巻幸夫: 「日本元気塾」の役割に戻りますが、今、寂しい大人が増えているらしい。特に働く女性たち。同じ世代は忙しいし、恋人もいない。いい家具を買っても、友達がいないから家に呼べない。モノはたくさんあるけれど、コトに飢えている。そういう人たちの心に火をつけたいです。


米倉誠一郎: 豊かになったのに、人生に提供されるシナリオはほとんどなくて、会社だけだからね。みんな何かやりたい、変えたいという気持ちはある。でも、一人じゃ無理だと諦めている。しかし、ひとりひとりが熱くなって変わっていかないと社会は変わりません。だからこそ、アカデミーヒルズという最もモダンな場所を使って、最も古くさく人間くさい塾をやる。つまり、人が人に、直接熱い想いを熱く伝える。課外授業とか、ウェブとの連携とか、これまでにない仕組みもいろいろ考えましょう。

 
藤巻幸夫: 塾とか、勉強会で一番大事なのはやっぱり人です。誰が話すのか、どんな人が参加しているかがクオリティ。それともうひとつは参加者が主体的に討論に参加してもらうこと。僕は、講演でも参加者に無茶苦茶質問を投げかけています。


米倉誠一郎: おふたりにはそこを期待しています。「今だけ、ここだけ、あなただけ」がこの塾の価値です。その場にいなければ、絶対に接することができない人と瞬間を共有する。これをやりたい。


髙島郁夫: 僕はよくFrancfranc(フランフラン。株式会社バルスのリテールブランド)で言うんですが、売り手と買い手が相対ではなく、いつの間にか横に座っているようなマーケティングにしよう、と。今はコミュニケーションが苦手な人が多いから、相対では引いてしまう。でも、モバイルを介すると反応がいい。コミュニケーションの第一ハザードを飛び越えられるからでしょうね。この塾にもこういう手法を取り入れられるかもしれない。


藤巻幸夫: 大賛成、面白いです。


米倉誠一郎: たとえば、iPhoneを全員に配って討論に参加してもらうとか。企業も巻き込めるかもしれません。そういう仕掛けがすごく大事ですね。


髙島郁夫: モバイルは、一緒に学ぼうという雰囲気を創り出すにはいい道具ですよ。ダイレクトメールは読まなくても、モバイルに届いたメルマガは読む。若い世代は、モバイルが社会とのコミュニケーション手段なんです。身体の一部になっている。

- 第4章へ続く -
(文・太田三津子/撮影・御厨慎一郎)

ピープル

米倉誠一郎
米倉誠一郎

日本元気塾塾長/法政大学イノベーション・マネジメント研究科教授/
一橋大学イノベーション研究センター名誉教授


髙島郁夫
髙島郁夫

株式会社バルス 代表取締役 社長執行役員


藤巻幸大
藤巻幸大

参議院議員 / 株式会社 シカタ エグゼクティブプロデューサー/ 株式会社 テトラスター 代表取締役社長 /
株式会社 ビーバイイー 社外取締役 / 株式会社 トランジットジェネラルオフィス 特別顧問


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米倉誠一郎
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髙島郁夫
経済界

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藤巻幸夫
インデックス・コミュニケーションズ