日本元気塾

藤森ゼミの活動報告(5期)

日本元気塾
更新日 : 2017年08月01日 (火)

第5回 「人をリードしたかったら、自分をリードすること」
    ゲスト:八木洋介(元LIXILグループ執行役副社長)

講義概要

■開催日時 
2017年2月23日(木) 19時~21時

■概要
・八木洋介氏講義「日本の課題/戦略的人事とはどういうものか」
・藤森氏、八木氏とのQ&Aセッション

文/佐野 写真/アカデミーヒルズ
藤森ゼミ第5回は、藤森さんが塾生に絶対に聞いてほしいというゲスト・八木洋介さん(元LIXIL副社長)をお招きし、特別講義として開催しました。まず、八木さんから「日本の課題」「リーダーシップ」「戦略的人事とは」をテーマに講演をいただきました。

「一生懸命がんばります」は意味がない

日本は素晴らしいところはたくさんある一方、グローバルで戦う「強さ」がない、と八木さんは言います。「ビジネスリーダーが活力なく、画一的な人間ばかりいたらイノベーションは生まれない。「一生懸命がんばりますは、何もゴールを示していない。【何を?何のために?ゴールはどこ?】と問うべきで、勝ちの定義をしっかり言わないから、戦略が出てこない」と。また、「一生懸命やっても、残念ながら社長にはなれない。経験したことを内省し、再生可能な学びにすることが重要です。人をリードしたかったら、まず自分をリードすること。ポジションパワー(役職など)に頼らず、自立するリーダーになってほしい」と呼びかけます。

トラストから始まり、トラストに終わる関係
塾生から「藤森さんと八木さんが衝突したことがあったか?」という質問がありました。お二人の回答は「99.5%無い(0.5%はあるかな笑)」でした。
「藤森さんとは、もちろん仲はいいけれど、友達ではない。そこにはトラスト(信頼)と、リスペクト(尊敬)がある。藤森さんは信頼を裏切らない。パッションがあり、ダイナミックな戦略を打ち出す勇気がある。僕もおかしいと思ったら言う、言いたいことを言うから対立することはない。完璧じゃないところもチャーミングで、そこが人気の秘密。」【八木】
「(2人の関係は)トラストに始まり、トラストに終わる。八木さんの言うことが、もし間違っていたとして俺が責任をとることになってもいい、そう思えるレベルのトラスト。失敗したらお前のせいだ、となるのは中途半端なトラスト。最初に会話したとき、同じ感覚を持っていると感じた。コンビを組むにはそういう感覚も大事。」【藤森】
ビジネスパートナーとして15年やってきた藤森さんと八木さんは「信頼関係」と簡単に言葉でまとめてしまうのは軽いと思えるほど。深いところで体験が共有されている、非常に稀有な関係なのだと感じられました。

「知恵と軸があって、実践する」それが変革の時代に生きてくる
質のいいリーダーシップのために「軸」「自分が正しいと信じること」を持つことだと八木さんは語ります。それがあればブレなくなり、判断基準をもつことができ、おかしい!と気付くことができるようになるから、と。
「なんでだか、忘れられない言葉やシーンがあるでしょう?そこには意味がある。自分の感情が動いたとき徹底的に裏側を掘り下げていくと、自分が大切にしているものがはっきり見えてくる。それを集めると軸になる。逃げてもいい。逃げたと自分が認識していることが大事だ」

さらに「新しいことを学ぶ」ことの重要性について、繰り返し語られました。<1万時間でプロになれる>という話しはよく言われますが、1日3時間×10年間は最初から目指すと厳しい気がします。八木さんは、自分が変わろうと気づいたとき”1日2時間まず机に座って勉強する“を実行したそうです。しばらくすると、自分が成長していることに気づき、エンジンがかかれば自然に続けられたとのこと。
「それだけやってダメだった人は見たことがない。なぜなら、やらない人がほとんどだから。やれば勝てる!」「どうやれば一皮むけますか?と聞く人がいるが、一皮むくのは“自分“。能動的なアクションがないと育たない」「1日1時間、1年で365時間。やってみてください」

聞く人に、自分で考えさせる言葉を投げかけることが大事だという八木さん。ひとつひとつ言葉が、シンプル、かつ心に刺さる2時間でした。実行あるのみ!!

講義の感想レポート 

塾生による講義を終えての“熱い感想”を、毎回ご紹介していきます。 
今回は、秦野さんのレポートです。

秦野さん
重みのある、しかしシンプルな言葉を多く頂いた講義でした。
内側に潜む自分を深く知り考え続ける作業が軸の形成につながることを実感しました。
特に、無意識の中の悪い部分を克服するための具体的な取り組み、歴史を徹底的に知ることや腹たち読書など明日より取り組めることが多く、日常に取り入れていきます。
また、強さと良さを兼ね備えたリーダーの話を伺った際、率直にどちらも中途半端である自分に情けなく感じました。加えて講義前に考えてきた私の価値観をレビュー頂いた際「かたい、自然にHappyに出来るような言葉が欲しい」というアドバイスを頂き、まだまだ自分と向き合う作業が足りていないことを痛感しました。
八木さんがおっしゃられた「逃げるな、負けるな」という言葉を私も自分に日々言い聞かせ、1日1時間の思考・学習、そして自分の無意識を深く分析することに愚直に取り組み、その作業を通じ自分の軸をより強固なものにしていきます。その先に真のリーダーの道が見えてくると信じて。

講師コメント

今回の講義を通じて、藤森さんはどのように感じたのでしょうか?


八木さんのマイジャーニー(時系列で自分の人生を示した資料)では、「30代前半・疑問、後半・学び。そして40代前半・挑戦、後半に自分を確立する」とありました。
それを見て、僕自身も同じことをやってきたんじゃないかな、と思います。いろんなことを学びながら、どこかで自分を確立しないとならない。それをさらに磨いていかなければならない。終わりのないエンドレスジャーニー。でも、みんなどこかからスタートしなければならない。それが、みんなにとっての元気塾かもしれない。自分の「軸」を見つけて、毎日磨いて、より良くしていく。それがリーダーシップジャーニー。どこかで出発しなければならないなら、今、気づいて初めてほしい。八木さんも僕も、皆さんにそれを望んでいます。


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